イスラエル首相、ガザ地区からのロケット弾発射に報復を警告
2007年04月26日付 Al-Nahar 紙

■ オルメルト首相、ガザ地区からのロケット弾発射に対する厳しい報復をパレスチナ人に警告

2007年04月26日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター】

 イスラエルのエフード・オルメルト首相は昨日、イスラエル領に対するガザ地区からのパレスチナ人のロケット弾発射に対し、厳しい報復をすると威嚇した。しかし一方で広範囲にわたる軍事作戦やガザ地区の一部に対する侵攻の可能性は否定した。

 首相府の声明によれば、オルメルト首相はアミール・ペレツ国防相、エフライム・スネフ副国防相、ガビ・アシュケナージ参謀総長、公安機関「シン・ベト」のユバル・ディスキン長官および軍の上級将校らが参加した会議において決定を下した。 

 オルメルト首相は「イスラエルは(イスラーム抵抗運動)ハマースがテロ組織であり、未だにテロ活動を放棄していないということを証明する必要などない。…したがって、国土に向けてロケット弾を発射したり兵士に攻撃を行うことでイスラエルの主権を侵害する者たちに対して厳しい対処をためらう必要はない」と述べた。また、「(イスラエルは)ハマースによって最近行われたテロ行為は非常に危険であると認識している。ハマースはしばらくの間ガザ地区での停戦を尊重するように見せかけた後、これに違反することを決定した」と述べた。さらに「軍はイスラエルの国土がガザ地区からの攻撃にさらされるのを防止するための準備を行うよう命令を受けている」と強調した。またイスラエル軍放送局によればペレツ国防相は会合の間に「イスラエルは爆撃行為を報復なしに放置することはない」と述べた。

 またスネフ副国防相は会合に先立って、「我々には今日、数ヶ月前には控えていた行動を実施する自由があると思う。我々を試そうとする者は相応の報いを受けることになるだろう」と述べ、「我々は事態の激化を望むわけではないが、テロを抑止するために必要なあらゆる措置をとりたい」と付け加えた。

 イスラエルの情報筋によれば、オルメルト首相は協議のなかで地上攻撃の可能性は否定し、ガザ地区でロケット弾を発射したパレスチナ人のグループに対する「ピンポイント攻撃」の強化を決定した。パレスチナ人の大物活動家や政治指導者の訴追は行わないと述べた。

 イスラエル国内ではガザ地区に対する厳しい軍事的報復の呼びかけが相次いだ。

 ハマースの軍事部門である「イッズッディーン・アル=カッサーム軍団」は火曜日、ガザ地区内で製造された数十発のロケット弾をイスラエル領へ向けて発射し、2006年11月26日から実施されていたヘブライ国家との停戦の終結を発表した。

 またファタハ内部から発生した「アクサー殉教者軍団」は、ロケット弾4発の発射について実行声明を発表した。

 イスラエル軍によれば、ロケット弾約10発がイスラエルに落下したが、けが人は発生しなかった。また火曜日の夜と水曜日の朝にも2発のロケット弾が発射された。

 事態の激化を防ぐため、エジプトの治安担当特使であるブルハーン・ジャマール・ハンマード少将は火曜日の夜と水曜日にガザでパレスチナ各派の代表と会議を行った。会議に参加した人々の情報筋が明らかにしたところによれば、ハンマード特使は「イスラエルがガザ地区への軍事攻撃を開始する口実を与えないために、イスラエルに対するロケット弾発射をただちに止めるようパレスチナ各派の軍事部門の指導者に」求めた。またパレスチナ側の責任者によれば、エジプト代表団はその後イスラエルを訪問し、「ロケット弾発射停止の見返りとしてイスラエルの軍事作戦を停止するよう説得する試み」を行った。

 パレスチナ首相府のガーズィー・ハマド報道官は「パレスチナ政府は停戦の継続と維持に関心を持っていることを強調する」と述べながら、「占領軍が我々の人民に対する侵略を継続するならば、停戦は崩壊する」と警告した。

■ 誘拐されたジャーナリスト

 一方、外国人やパレスチナ人のジャーナリスト数十名がガザ地区とイスラエルの間にあるエレズ検問所付近に集まり、ガザ地区で誘拐された英国放送協会(BBC)のアラン・ジョンストン記者に連帯を表明する集会を開いた。

 イスラエル外国人ジャーナリスト協会の呼びかけによるこの集会は、イスラエルとガザ地区の間をつなぐ主要な通過ポイントであるエレズ検問所の両側で行われた。

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( 翻訳者:並木麻衣 )
( 記事ID:10761 )