モルタザヴィー・テヘラン検察庁長官「路上の《安っぽいマネキンたち》は犯罪組織に通じている」
2007年04月24日付 Iran 紙

■ 司法権長:「これまで警察や検察庁に足を踏み入れたことがない人々を拘留することは、社会的に大きな結果を伴う」
■ テヘラン検察庁長官:「公の通りに安っぽいマネキンのごとき格好で出現するような女性たちの大部分は、犯罪者のネットワークに通じた者たちである」
■ 大統領府広報顧問:「最初の注意は、教育的な性格を持たせるべきである」


【社会部】近頃、多くの市民が、公の場で一部の女性が不適当な服装をしていることに苦情を寄せており、法的な対策と指導を求めている。

 テヘラン検察庁長官サイード・モルタザヴィーは、中央報道局に対してこのように述べた上で、さらに「イスラーム刑法第638条によれば、公の場で不適当な風采・服装をして一般の性道徳を傷つけた者の行いは、犯罪行為とみなされ、罪を犯した者に対しては禁固刑または罰金刑が定められている。この刑罰が罪を犯した者に対して効果を持たない場合は、イスラーム刑法第19条の内容に従って、最高5年間のテヘランからの追放、あるいは他の地区への強制移住というさらなる追加的刑罰を科すことになっている」と述べた。

 彼は、この[バッドヘジャービー取り締まりの]計画における治安維持軍の役割について、「担当官はまず最初に、口頭で指導を行って注意したうえで、この注意が留意されなかった場合には、違反者の身元を確認し、さらに前歴(前科)について取り調べを行った上で、テヘラン検察庁に送検することになっている」と強調した。

 またモルタザヴィー長官は、「テヘラン検察庁は全力をもって、この計画〔バッドヘジャービー取り締まり計画〕を支援する決意だ」と述べた上で、さらに次のように述べた。「この計画が実施されて以降ここ数日間、治安維持軍が[取り締まりによって連行した人々の数]は、テヘラン検察庁が違反者に対応するべく準備していた収容力の1パーセントにも満たなかった。このことは治安維持軍がこうした問題に対して、口頭での取り締まりや指導的注意を旨としていることを物語っている」。

 またテヘラン特別犯罪防止取締り本部長のモルタザヴィー長官は、社会的安全の向上のためにテヘラン検察庁の18地区にそれぞれ検事補支部と予審判事支部が設けられたことを明らかにし、さらに次のように続けた。「このような支部に配属されたベテラン裁判官らは、社会的安全を脅かす犯罪に対して断固として立ち向かうだろう。 なお、これらのネットワーク化、組織化された犯罪について迅速で確固たる捜査を行うため、テヘラン第9区(飛行場地区)および第21区(エルシャード地区)が、特別地区に選ばれた」。

 モルタザヴィー長官はまた、「公の通りに安っぽいマネキンのごとき格好で出現するような女たちの大部分は、犯罪者のネットワークに通じた者たちであり、彼女たちは若者の安全や尊厳を標的にしている」と加え、さらに次のように述べた。「検察庁刑事局や指導局、その他の部局から得た報告によれば、これらの女たちの一部は裕福な若者らを、路上で誘惑的な装いで騙し、彼らと関係を作った後に、窃盗や強奪、ひったくり、さらには殺人といった犯罪を行うことが分かっている」。

 長官はまた、次のように続けた。「これらの女たちの一部は、犯罪目的を有する集団の一部として活動しており、ときに若者たちを邪悪な目的をもって自らの家に連れ込んだり、あるいは彼らの家に押しかけたりする。女たちはこのような状況を利用して、彼らの名誉を守ってやる代わりに、大略奪行為を働くのである。例として、現在テヘラン検察庁第3区において捜査中の一件では、誘惑的で安っぽい格好をした女が若者を騙し、彼の家に入った後、麻酔薬を使って彼を寝かせ、同じ犯罪ネットワークにいる別の共犯者と共に、家の中にある財産すべてを窃盗した、という事件が起きている」。

 テヘラン検察庁長官はまた、イスラーム教国イランにおけるヘジャーブと性道徳の重要性を指摘し、さらに一般市民に対して、勧善禁悪の宗教的義務を果たし、この種の風紀紊乱の拡大を阻止するために行政・司法当局と協力するよう求めた。

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( 翻訳者:真塩和也 )
( 記事ID:10774 )