アルダビールで《世界チャンピオン・レザーザーデ》競技場が開設
2007年04月25日付 Iran 紙

【イラン紙通信員:アルダビール】悪天候のために第一副大統領のアルダビール訪問がキャンセルされたことを受け、昨日6000人収容規模の《世界チャンピオン・ホセイン・レザーザーデ》(注)競技場の利用が、体育庁長官出席のもと開始された。

 アフマド・アリー・アーバーディー長官は、関係者や著名スポーツ選手、大勢のアルダビール市民が参加する中で催された同競技場の開設記念式典で、国内の運動場の建設に向けた政府の大規模計画について、明らかにした。

 同長官は、第9期アフマディーネジャード政権によって開設された《世界チャンピオン・レザーザーデ》競技場は750番目の運動場建設計画に当たるとした上で、「大統領の地方訪問で、700のスポーツ振興計画が国内各所で承認され、実行に移されてきた」と述べた。

 同長官はまた、政府の1000番目のスポーツ振興計画〔によって建設された運動場〕が、今年のホルダード月(西暦5~6月)にも開設される見通しであると表明した。彼はさらに、2万人収容規模のアリー・ダーイー競技場が今年のホルダード月にも開設されるとの見通しを明らかにした。〔*注:アリー・ダーイーはイランのサッカー選手のスター。日本では「ダエイ」と呼ばれている〕

 この式典で、アルダビールのアリー・ニークザード州知事は式典に参加した当局者や選手らに歓迎の言葉を述べつつ、この運動場の早期完成のために、大統領がアルダビール州に対して様々な支援を提供してくれたことに、感謝の意を表明した。

 6000人収容のレザーザーデ競技場開設式典ではまた、アルダビール州がもっとも誇るスポーツ選手であるホセイン・レザーザーデとアリー・ダーイー、ドーハ・アジア大会でチャンピオンとなったアルダビール出身の選手たち、さらにはジャリール・バーゲリー=ジェッディー、カーデル・モダッベル、ナーセル・ダスターヴァルディー、アフドルホセイン・ファーテヒーといった、アルダビール州が誇る革命の献身者たちに対して、感謝の意が表明された。

 大規模で近代的な《世界チャンピオン・レザーザーデ》競技場の建設計画は、イラン暦1378年(西暦1999/2000年)に始まり、施工は1380年(西暦2001/2002年)に着手された。この建設計画は、昨年の段階で6割の進捗状況で、完成が遅れていたが、大統領の地方訪問の際、5億トマーン(約6300万円)の支援が決定され、完成に至った。競技場建設の最終的な費用は、およそ50億トマーン(約6億3千万円)であった。

注)ホセイン・レザーザーデはイランの重量挙げ選手で、2000年、2004年のオリンピックをはじめ世界選手権などで数多くの金メダルを獲得。世界記録保持者でもある。最近は2006年のドーハ・アジア大会で金メダルを獲得。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:深澤野絵 )
( 記事ID:10783 )