憲法裁判所は昨日(1日)歴史的決定に署名し、大統領選の第1回投票の定足数367は必要条件であると決定し、第1回投票を無効にした。
憲法裁判所は歴史的判決に署名し、大統領選出の国会は、国会議員の出席が決議に求められる定足数に達しない場合は開始されない、との判断を下した。同様に、大統領選の最初の2回の投票では、トルコ大国民議会の総会に最低367名の国会議員の出席が必要であると決め、アブドゥッラー・ギュル外相が単独候補として参加した第1回投票は、この定足数に達しなかったため無効とした。憲法裁判所は、5月16日に終了予定の大統領選を再度、第1回投票から始める可能性があると述べている。憲法裁判所は、本決定により「至急」選挙の可能性が現実味を帯びるとし、昨日、共和人民党(CHP)が4月27日に行った異議申し立てを検討し異例の速さで結論を下し、計96時間に渡った審議の最後に決定を発表した。
審議は14時に始まり、短い休憩を1度はさんで、18時10分まで続いた。まず裁判所が本件を取り上げる権限があるかないかについて投票された。テュライ・トゥウジュ長官、ハシム・クルチ副長官、委員のフルヤ・カンタルジュオール、サジト・アダルの反対票にもかかわらず、7名の賛成票で法廷は本件を取り上げる権限があるとされた。
■2対9
その後本来の議題に関する投票に移った。福祉党(RP)と美徳党(FP)の解党訴訟時にも反対票を投じ、(大国民議会の)開会には184名の参加で十分であるとしたクルチとアダルが反対したにもかかわらず、9名の賛成票で歴史的決定が下った。
アフメト・ネジュデト・セゼル大統領が委員に選出したアフメト・アクヤルチュン、メフメト・エルテン、セルダル・オズギュルデュル、アブドゥッラー・ネジュミ・オズレル、シェヴケト・アパラク、セッルー・カレリ、オスマン・パクスュト、以前の大統領(スレイマン・デミレル前大統領)に任命されたトゥウジュとカンタルジュオールらは、共和人民党の異議申し立てを認める方向で投票した。
クルチは決定を発表し、大統領選の第1回投票が無効にされ、決定の施行も停止されたと説明した。また、「今後行われる手続きはトルコ大国民議会の意思によります。簡潔な判決は明日(2日)の午前、トルコ大国民議会に送られます。決定の理由もできる限り早く書きます」と述べた。
■クルチは、第1回投票が無効にされたため、第2回投票は実施され得ないと強調し、次のように述べた。「この決定は、大統領選が再度始まるという意味です。トルコ大国民議会が大統領選を継続するかしないかは、議会次第です。もしも4回の投票を残り期間内に押込むことができるのならば、勿論選挙することができます。憲法裁判所は、開会時に367名の国会議員の出席を条件として求めています。そうでない場合、投票に移ることができません。会議の定足数はこの数です」クルチは、「我々の同僚は第1回と2回投票の定足数367は必要条件であると考えています」と述べ、決議の為には「更に出席者数の確認なしには大統領選に移ることができません」と強調した。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:10785 )