■ サウジで最大のテロ計画を阻止
■ テロリストたち、軍基地・石油施設への航空機を使った攻撃を目論む
■ 国外に訓練キャンプ、隣国に混乱拡大のための組織
■ 容疑者172人を逮捕、2000万リヤルを没収
■ テロ組織メンバーはカアバ神殿でリーダーへの忠誠を誓っていた!
2007年04月28日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【リヤード:サーリフ・ハイリー、ジャミール・アフィーフィー】
サウジアラビア当局は、2001年にアメリカを襲った9.11テロ攻撃を思い起こさせるシナリオを用い、軍事基地や石油施設を航空機や自爆者で攻撃するという、サウジ史上最大のテロ計画を未然に防ぐことに成功した。
サウジ内務省は突然の声明を出し、172人を逮捕、そのうち大部分がアル=カーイダ組織とつながりがあるサウジ人であることを明らかにした。複数のイエメン人とナイジェリア人を含むこれらの逮捕者は7つのテロ細胞を形成し、公人やサウジ内外の軍基地、さらには石油精製施設を狙った自爆攻撃を目論んでいたと指摘した。
サウジアラビア内務省の報道官マンスール・トゥルキー少将は、警察が逮捕者から様々な武器や2000万サウジ・リヤルの資金、書類、通信機器、コンピューター、電子機器を押収したと発表した。
また別のサウジの情報筋は、押収された武器にはカラシニコフその他の自動小銃、プラスチック爆弾、ピストルが含まれると述べた。
サウジアラビア通信は内務省高官筋の発言を次のように伝えた:「このテロ組織の幾人かのメンバーは、リーダーに服従し、あらゆる命令を実行するとの宣誓をカアバ神殿で行っていた。そして身体能力の向上や、武器の使用訓練といった訓練と装備に取り掛かり、航空機の操縦を学ばせるため何人かを他国に派遣して、サウジ国内でのテロの実行に備えた」。
トゥルキー少将はまた、テロリストたちは攻撃を容易にするために、武器を貯蔵し、それを石油施設付近の砂漠地域に隠していたことを明らかにした。そして、組織への資金援助を十分なものとするために、架空の企業への投資という口実で勧誘した多くの個人から巨費を集めていたとも語った。
またサウジ内務省の声明は、テロ細胞のひとつは去年2月にアブキーク工業地帯で起こった爆発にも関係していたと指摘、「逮捕者の一部は、活動を容易にする環境を作り出した後にサウジ内外の目標物を攻撃するため、隣国での混乱拡大を行う組織の設立に尽力していた」とも述べたが、その国名は明かさなかった。
またサウジ内務省の報道官は、サウジの治安と体制を弱体化させ、経済施設を狙うテロ活動を再び活発にするための試みをアル=カーイダのメンバーたちは未だに続けている、と発表した。
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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:10797 )