総選挙、7月22日に決まる -夏季休暇中の選挙は30年ぶり
2007年05月04日付 Milliyet 紙

官報の発表で、トルコ大国民議会の決議が明らかになった。それによれば、繰り上げ選挙日は7月22となる。この期間、夏季休暇に出かける大勢の有権者や、帰省するか夏季講義のため学校のある土地に残る学生にとっては、投票が難しくなる。

共和人民党は、30年ぶりに行われる夏季選挙について「有権者の意思を完全に議席数に反映できる日取りではない」と述べている。一方レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は「夏季の選挙は今回がはじめてではない」との回答をした。

■30年ぶり

議会制民主主義を採用して以来夏季の選挙を基本的に避けてきたトルコは、1977年6月5日以来30年振りに国会議員総選挙を夏の最も暑い時期に行う。1954年以来のトルコの総選挙は、10月に6回、11月に3回、12月と4月に1回ずつ行われてきた。80日後、新たな議会が発足する。

共和人民党会派代表ハルク・コチ議員は、選挙の7月22日実施について、トルコの地理的・社会的条件に沿った日取りではないとし、「私たちは選挙から逃げようとするのではない。だが、国の現実を考慮すべきだ。7月22日は、地理的・気候的条件および人々の移動という観点から、有権者の意思を完全に反映できる日取りではない」と述べている。

■リゾートの季節

エルドアン首相は昨日(3日)、トルコ大国民議会の入場前に選挙日程に関する議論について次のように述べた。
「本当に有権者にとって不都合なのはその時期(9月)だ。雪、冬、あらゆることが始まり、リスクがある。学校も始まる。選挙は、必要があれば調査を行い、延長することもできる。学校を休校にすることもできる。さて休暇中とのことだが、必要に迫られれば一日や二日休暇から抜け出すこともできる。休暇で出かける人々の状況も(今述べたように)はっきりしている。休暇中に選挙が行われるのははじめてのことではない。過去にも何度も行われてきた。」

公正発展党サリフ・カプスズ議員も、本会議で共和人民党議員らに対し「『突然のことだ。準備が十分でない。時間も足りない。夏が来た。リゾートの季節になった。』といった理由を盾に取るのはやめていただきたい」と呼びかけた。

■公用車は車庫へ

選挙日が公式に決定したことで、各党に対する禁止事項が発効する。
‐選挙運動用のチラシにトルコ国旗および宗教的な表現を使用しない
‐ラジオやテレビでの選挙運動でトルコ語以外の言語を使用しない
‐他の候補者の選挙運動を邪魔するような選挙運動を行わない
‐遊説では、首相を含めどの候補者も公用車を使用しない
‐仰々しい接待や公式の食事会は催さない
‐礼拝所や公共施設で選挙運動は行わない
‐日没後は演説による選挙運動は行わない
‐キーホルダーおよび類似の小物以外の配布物は配らない





Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:10801 )