「選挙まで大統領を誰が代行するのか」という論争に、アフメト・ネジュデト・セゼル現大統領は次期大統領が選出されるまで職務を継続するとのメッセージを送った。
イスタンブル弁護士協会のキャーズム・コルジュオール代表と委員会メンバーらは、昨日3日、大統領官邸を訪れた。コルジュオール代表は40分間の会談を終えて、官邸を離れる際に記者らの質問に答えた。同代表は任期満了のため、大統領とは事前に約束を交わしていたと述べ、次のように続けた。
「恐らく1,2ヶ月は職務にとどまるであろう、とわかった。セゼル大統領が職務にとどまる一日一日は我々にとってプラスになると考えている。司法権の優位のため尽力する大統領を訪問することは、我々協会にとって非常に重要であった。」
セゼル大統領と「腹を割って話すことが出来た」と話すコルジュオール代表は、「(任期が満了する)5月16日以降も大統領職を継続して務めると大統領自身は口にしたか?」との質問に、「もちろん。法律専門家であるセゼル大統領がそう言わないなど有り得ない。我々も同意する旨を伝え、大統領もその通りと述べた。憲法102条の最終段落(注)を見れば何をすべきかが明確に分かる。
現に「大統領が選出できなければ、次期大統領が決まるまで現職大統領が職務にとどまる」と書かれているのだ。職務にとどまらずに、大国民議会議長が一時的に代行するとしても、議長も任期終了となる。同職を空席にでもするのか?」
トルコ大国民議会のビュレント・アルンチ議長は憲法106条(大統領職の代行規定)を示唆して、大統領職を5月16日以降、自身が代行すると主張していた。
セゼル大統領の職務継続は憲法裁判所にとって重要な結果を生み出すであろう。スレイマン・デミレル元大統領により任命されたトゥライ・トゥージュ長官の後任もセゼル大統領が選任する。よって、セゼル大統領が任命した同裁判所裁判官の数は8名(定員:11名)となろう。
(注)新選出の大統領が職務を開始するまで、任期終了の大統領の職務は継続する。
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:10803 )