共和人民党と民主左派党、総選挙後の統合なるか?
2007年05月05日付 Radikal 紙

共和人民党(CHP)と民主左派党(DSP)との距離は昨日少しまた広がった。DSPの解党を主張し、(その代わりに)党のシンボルとして(DSPのシンボルである)ハトの絵柄を入れた6本の矢を用いることを提案したバイカルは、「残念ながら統合に向けた望みを持てなかった」と話した。セゼルはといえば、現段階では協力関係を望んだ:「まず婚約して、お互いをよく知ろうではないか」。

CHPのデニズ・バイカル党首は、DSPとCHPが同じ組織の下に統合する案を強く主張する一方で、党のエンブレムを「ハトの絵柄の入った6本の矢」にすることを提案した。バイカルは「トルコはCHPか公正発展党(AKP)かの選択に直面している」と述べた。DSP解党の申し出に覚めた目線を送るDSPはといえば、(総)選挙後には検討できるかもしれないが、選挙前は協力関係を築き、「婚約時代」を過ごすことが必要だと主張した。
早期選挙の決定とともに、CHPとDSPとの統合の議論がヒートアップした。統合の呼び掛けに対する昨日のDSPの「DSPの解党以外の、CHPの傘下で選挙を戦うことを含む全ての方法について話し合う準備がある」という返答は、バイカルCHP党首を絶望の淵に追いやった。バイカルは昨晩、テレビ番組「32番目の日」に出演し、「DSPに残る敏感な感情や党としての結束を伴って、もちろんこれらには敬意を払っているが、(目指す)結果を得ることは不可能だ。統合できるかもしれないという望みを残念ながら持てなかった」と語った。

選挙が近づきつつあるトルコは「CHPかAKPかの選択に直面している」と主張するバイカルは、「今誰かが現れて『CHPを解党しろ。我々が別の政党を作ろう』と言ったとしても一番得をするのはAKPだ。CHPの周りで統合する必要がある。ただ1つの組織の下に集まろうではないか。あなた方は、とおっしゃるなら『我々もこの党で自分たちのシンボルを残してほしい。ハトは我々のシンボルだ。ハトもCHPのシンボルの間に』それも入れよう」と話した。

■「解党するには力不足」

DSP解党の提案に対して、「DSPを解党できるほどの力は私にはない」と反論した(DSP党首の)ゼキ・セゼルは、バイカルからの統合要請に関して昨日、統合は選挙後であれば検討できるかもしれないとの考えを示唆した。国民から統合を求める声があることを明らかにしたセゼルは、次のように語った:「どのような形の統合があり得るのか?過去に統合、意見の相違、言い争い、そして分裂があったことを考えればなおさらだ... 合意できる環境を生み出せる、婚約期間を持つことが必要だ。我々の仲間も、私もそう言っている。少なくとも1度の婚約期間が... 選挙まで残すところ2カ月半あることを考えると、つまり選挙を共に戦いながら互いをよく知り、統合や意見を一致させる(プロセスの)ための時間や機会、可能性が我々にはあるということだ。我々はこのようにしたいと思っているし、できるであろうと確信している。今は互いに強情を張ったり、言い争いをするのではなく、力を合わせる時期だ」。

■セゼル:会談の約束を待っている

DSPのセゼル党首は、婚約期間が結婚の段階になるのは(選挙後)議会が始まった後になるのかという質問に対して、「なぜそれではいけないのか。まず互いをよく知り、いい印象を持って打ち解けようではないか。私たちが頭を悩ませている課題はブドウを食べること、つまり国を明るいところに引っ張り出すことであり、そのブドウ園の持ち主を打ち倒すこと、つまり言い争いをすることではない。我々の論争は、体制やシステムに向けた脅威を生み出す人々に向けたものだ」と答えた。一方でバイカルと直接会談したいという希望を今一度口にし、このための会談の日取りを決めるよう求めていることを明らかにしたセゼルは、「我が党は会談の約束を求めている。待っている」と述べた。
セゼルは出演したテレビ番組でも左派が伸張する必要があることを次のような言葉で主張した:「もしCHPが政権党となり、バイカルさんが首相になることを望んでいるのならば、これはDSPと共に選挙を戦うことによってのみ実現する。トルコの地平線を開くであろう政権を築くというのに、なぜそこまで『片方が解党しなければならない』『左派が小さくなるならそれでいい』と言い張ったり強情を張るのか、私には理解できない。
つまりこれは一種の復讐ということなのか?親しげな表情を見ながら、一連の事柄の報復を受けるということなのか?私は政権に就いたことはないが、DSPは政権党となった。私がそれ(=DSP)を解党させて彼らに憂き目を見させよう、という(バイカルの)執念なのだろうか?」
左派統合のために、DSPの解党以外ならいかなる自己犠牲も払う準備があることを繰り返し述べたセゼルは、「絶望することなどできない。私は望みを持っている」と語った。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10817 )