一昨日の4日、イスタンブルでエルドアン首相とヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長の会談が行われたが、その後参謀本部のインターネット・サイトから警告ともいうべき問題の声明が削除された。参謀本部関係者は、この削除の理由として、サイト上の「メディア向け発表」と「メディア向け会見」という項目がいっぱいになったからである、と説明した。
■イスタンブルで会談
エルドアン首相とビュユクアヌト参謀総長は、ドルマバフチェで2時間15分に及ぶ会談を行った。その後、昨日5日に興味深い進展があった。参謀本部のインターネット・サイトの、「メディア向け会見」「メディア向け発表」という項目のなかのいくつかの文章が削除された。この中で、参謀本部が4月27日に出した、警告とも言うべき声明もサイトから削除された。
参謀本部はこの声明で、共和国の基礎を蝕もうとする者たちが、その活動を活発化させていることを明らかにして、次のように述べていた。
「最近、大統領選挙の過程で現れた問題は、世俗主義に関する議論に焦点をあてたものだ。この状況を、トルコ国軍は懸念を持って見ている。忘れてはならないことは、トルコ国軍はこの議論において当事者であり、世俗主義の明確な擁護者であるということである。
また、トルコ国軍は、今なされている議論と否定的な解釈には絶対に反対であり、必要であれば態度と行動を、明確かつ具体的な形で明らかにするだろう。この発言を、誰も疑ってはならない。アタテュルクの『なんと幸せなのだろう、わたしはトルコ人だ、と言えることは!』という言葉に共感できないものは、皆トルコ共和国の敵であり、敵であり続けるであろう。トルコ国軍は、こういった(トルコ共和国の)特質を守るため、法で与えられた明確な義務を完璧に成し遂げるという、揺るぎなき決意をもっている。この決意の固さと信念は明白である」
この声明には、政府も厳しい返答をしていた。声明の後初めて、エルドアン首相とビュユクアヌト参謀総長はイスタンブルで一堂に会した。
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( 翻訳者:永山明子 )
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