中道右派の祖国党と正道党、合同へ、左派合同はいまだ混沌
2007年05月06日付 Radikal 紙
祖国党と正道党間の合同協議がついに合意に達した。民主党という政党名で合同が決まったこの2つの政党は、1つの選挙名簿で選挙に臨むこととなる。この合同の結果、9月12日(1980年の軍事クーデターをさす)以降存続する最後の政党である祖国党も、その歴史に幕を下ろすこととなる。
祖国党と正道党は、「民主党」という政党名の下で合同することに関する協議を、一昨晩遅くまで続いた会議の後に終了した。合同議定書も、昨日デデマン・ホテルで祖国党エルカン・ムムジュ党首と正道党メフメト・アアル党首によって「トルコはあなたを誇りに思っている」というスローガン、そして拍手とともに署名された。
入手した情報によれば、この2つの政党は合同を早急に達成するために、同時期にそれぞれ総会を行う。祖国党は、この日程を6月2日と明らかにした一方、正道党は同じ日、もしくは翌日に総会を実施する予定である。
総会では、必要な党規変更が行われ正式に合同することとなる。合同の協議過程中、リーダーを務める党首は共同党首の地位で行われ、合同が実現されるまで続くこととなる。党外では、アアルが唯一の党首として代表を務めることとなる。民主党のエンブレムは、「赤色のトルコ地図の上に白馬」が描かれているものになる。
署名が行われた式典で演説を行った祖国党エルカン・ムムジュ党首は、この2つの政党が共にかつての民主党の伝統を受け継いでいることを想起させ、「合同は、トルコにとって有益である。このことがどのような意味を持つのかは、今日ではなく数ヵ月後、数年後、十数年後、そしてはては数百年後に非常によく理解されることとなる。我々が成し遂げたことは、まったく疑いなく祖国への貢献である」と語った。
■「閉ざされていた道が開かれた」
正道党メフメト・アアル党首も、「今日は非常にすばらしい日である」とし、1980年以降に閉ざされていた政治の道が、ようやく開かれた、と話した。政治上で国民が望んだ方向が再び形付けられたと強調するアアル正道党党首は、以下のように続けた。「まさに61年前に国民の民主的な反乱を無慈悲な単独政党(=共和人民党)に対して生んだ民主党の意志のようだ。同じ意志の力が今日再び異なった地点ではあるが、同じような行動を採ることを現実のものとした。」
(現多数派の与野党の)公正発展党と共和人民党を「双子の兄弟」と表現したアアル正道党党首は、以下のように話した。「今日この双子の兄弟は、国民を異なった未来へ引き込もうと望んでいる。われわれは、こういった政治をくじくために集ったのだ。」
■高等選挙委員会(YSK)ムアッメル・アイドゥン委員長「障害は無い」
高等選挙委員会アイドゥン委員長は、正道党と祖国党が合同してできる民主党が、選挙に参加することに対する障害は無い、と話した。アイドゥン委員長は、合同後にできる政党がおこなうべき法的手続があるとし、選挙のリストからこの2つの政党の名前をはずし、民主党をリストに入れることは可能である、と明らかにした。同代表は、「正道党-祖国党が合同するのなら、1つの政党名がつけられるだろう。民主党として参加することは可能である」と話した。
(後略)
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( 翻訳者:丹羽貴弥 )
( 記事ID:10822 )