ここ最近の議論は取るに足らない:ワクフ週間でのアルンチ議長の弁
2007年05月07日付 Zaman 紙
ワクフ週間のために企画された活動に参加したトルコ大国民議会TBMMのビュレント・アルンチ議長は、ここ一ヶ月の政治日程を占めた議論を批判した。
議長は次のように述べた。
「信じていることは、ワクフをテーマとした今後の活動が、ここ一ヶ月の活動よりも重要だということだ。不可欠ということだ。あの議論をとりまとめても、その杯を満たせもしないほど取るに足らないものだ。だがワクフをテーマとするあらゆることは、とても重要なことなのだ。」
「2007年ワクフ文明環境年」の一環でTOBB(トルコ会議所・商品取引所連合)経済技術大学で企画されたワクフ週間活動の開幕式に、アルンチ議長、国務大臣兼副首相メフメト・アリ・シャーヒン、農業・村落事業大臣メフメト・メフディ・エケル、ワクフ総局局長ユスフ・ベヤズトが参加した。
シャーヒン大臣は、公正発展党AKP政権時期は、ワクフ総局が動・不動財産を増し、活動が成功を収めた時期であった、と明らかにした。
またシャーヒン大臣は、同総局がAKP政権期に国家予算からいっさいの財政援助も受けずにその収入・予算を15倍にしたとし、予算の50%を投資に費やした唯一の機関である、と述べた。
同大臣は、次のようにも述べた。
「我々の文明理解では、すべてのワクフ施設はいかなる信仰、文化に属しようとも、我々のものである。店舗(ハーン)、公衆浴場、隊商宿、モスク、複合施設はもとより、教会、シナゴーグもだ。」
アルンチ議長は、ワクフ関連事業に日夜携わり、これを信仰心で行う者は、その事業に成功しないはずはないとし、それは物質的なものではなく、通常事業のようにみなした場合、成功はおぼつかない、と語った。
また議長は次のように語った。
「いかなるワクフ施設を助長し、増やし、サービスを提供し、増すならば、それは同時に神の意に適うことだ。我が国民もまた心に宿していることなのだ。我々は政治家として、国民が選んだ人物として、政府が任じた政策遂行者として、社会のために語ろう、神の意に添えると。一部の世俗の思想(の持ち主)は、これはいずれの意志かということだろう。その際世俗主義ふうにいえば、これは国民の意向に適うということだ。」
議長は、ワクフをテーマとした今後の活動が、ここ一ヶ月の活動よりも重要と信じているとし、「より重要ということだ。不可欠ということだ。あの議論をとりまとめても、その杯を満たせもしないほど取るに足らないものだ。だがワクフをテーマとするあらゆることは、とても重要なのだ。」
アルンチ議長、その後でワクフ分野の活動や特別な貢献故に機関と個人に賞が授けられた。ジハン・ニュース通信社は、メディア部門でワクフの理解を広めるニュースを伝えたという理由で受賞した。ジハン・ニュース通信社アンカラ副代表サドッラー・オズジャンが代表して受け取った。
関連記事
http://www.hurriyet.com.tr/gundem/6473406.asp?gid=71
(補)2002年1月1日に施行を開始した4721号トルコ民法の111条では、ワクフは「自然人あるいは法人が十分な資産とその権利を、明確かつ継続的な目的に割当てることで形成された法人所有の資産群」と定義されている。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:清水保尚 )
( 記事ID:10832 )