共和人民党バイカル党首、民主左派党との連立へ歴史的な第一歩
2007年05月08日付 Milliyet 紙

民主左派党のゼキ・セゼル党首による連立の呼びかけに対して、「民主左派党を解党した上で、我が党に参加して欲しい」と発言していたバイカル党首は、7日、「民主左派党が解党しなくても共同で選挙協力体制を構築できる」と述べ、歴史的な一歩を踏み出した。

共和人民党と民主左派党は、前倒し総選挙の決定の後、中道右派で実現した統合や、ここ最近次々に行われた大集会での「統合せよ」という呼びかけに後押しされ一堂に介した。両政党間での連立への模索は、重大な段階に至った。共和人民党のデニズ・バイカル党首は、7日、「民主左派党を解党しなくても共同で選挙協力体制に至ることが可能」と述べ、新たな一歩を踏み出した。

■イスマイル・ジェムの前例

取材で得られた情報によると、話し合いで決める予定の定員以内であることを条件に、民主左派党の国会議員候補は選挙で共和人民党の候補者リストに入ることになる。共和人民党内でのイスマイル・ジェム氏(元外相)の前例にならい、民主左派党のゼキ・セゼル党首と党員のために、共和人民党に「党首相談役」が新設される予定だ。

バイカルと6日夜、一堂に介したセゼル党首は、「民主左派党の組織的なアイデンティティーは永遠に存続する」と繰り返す一方で、共和人民党党首は7日、初めて「解党条件が満たされなくても選挙で協力体制を築くことは可能」と発表した。

■解党条件なし

アナトリア通信の報道によると、バイカル党首は、「民主左派党-共和人民党の統合について、民主左派党が解党しなくても共同で選挙協力体制を築くことができる。そうなれば、(民主左派党が)共和人民党の傘下で選挙に突入することも含め、選挙協力に必要なあらゆる取り決めが可能だ」と述べた。
バイカル党首は、ジュムフリイェト紙の創立記念レセプションで次のように述べた。
「手に手をとって相互に協力していくことを決定したと、いつでも発表できる状態にある。いずれは道を別つのではなく、相互に融和するために継続的な相互協力を切願している」

バイカル党首は、選挙で協力しあった結果が政治的な統合へとむかうワンステップになることを願うと述べ、次のように語った。「このことについても民主左派党の皆さんの理解が、我々の理解するところと同じ方向に向かっており、問題はないと考えている」

セゼルDSP党首と行った深夜会談でバイカルCHP党首が、「6本の矢の横に青い鳩」の「党章」案をだしてきたことが明らかにされた。民主左派党は、党を統合しないまま、党章変更をするかしないかについて、協議していることが分かった。
「両党首は、5月13日、イズミルでの集会に共に参加し、国民の前に立つだろう」という見方の裏づけとなる統合プロセスについて、セゼルDSP党首は次のように語った。
「私は他党の集会にも参加したことがある。5月13日もイズミルにいる予定だ。議員選挙についてはまだ話し合っていない。重要なのは原理原則のところで相互に理解することだ。ラフシャン夫人もこの統合プロセスを肯定的に見ており、妨害したくないと思っている。祖国党(ANAP)とは会合をもっていない。共和人民党と協議する一方で、他党と浮気はしない」

民主左派党は、バイカル党首が期待を寄せる「解党なき参画」を決議するため協議を開始し、6日夜、民主左派党の内規を共和人民党にファックスで送信した。
共和人民党の内規では、中央執行委員会に「直接的に党員認定の権限」を与えている。このことは、共和人民党の候補者リストに民主左派党出身者を掲載することを容易にするだろうことが明らかにされた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:10842 )