アメリカ下院議長、中東和平におけるシリアの重要性を強調
2007年04月05日付 Al-Ahram 紙
■ ペロシ下院議長、テロとの戦いとイラクへの密入国禁止についてアサド大統領と協議
■ シリア大統領はイスラエルとの和平協議に臨む姿勢を示す
2007年04月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ダマスカス:アイマン・マフディー、各通信社】
ナンシー・ペロシ米下院議長は、シリア政府にはイスラエルとの和平協議を再開する意欲があるとの確証をシリアのバッシャール・アル=アサド大統領から昨日の会談で得たと発表した。この発言は数年前から停止していた和平協議を進展させようという、イスラエル政府周辺から出されていたメッセージに答えたものだ。
ペロシ下院議長は、下院の外交委員会委員長を務める民主党のトム・ラントス議員も同行した今回のシリア訪問は、アメリカの国家安全保障を維持するために必要不可欠で重要なものだったとの確信を表明し、会談の要点は対テロリズムにあったと述べた。
ペロシ議長はリヤドへ発つ直前にダマスカス空港で記者会見を開き、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領に対して、シリア国境からイラクへ密入国するテロリストや戦闘員の問題に解決策を見つけることの必要性を伝えたと述べた。
加えて議長はシリア大統領には中東に平和を実現する用意があると発言、協議ではイラクとレバノンの情勢やテロ問題、この地域におけるイランの役割にも話が及び、更にはイスラエルとの和平にこぎつけるようハマースを後押しするシリアの重要な役割についても意見交換がなされたと語った。
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( 翻訳者:並木麻衣 )
( 記事ID:10866 )