■ フランス大統領選、本日決戦投票
■ エリゼ宮殿の新世代
2007年05月06日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
勝敗の行方を決定づける今日のフランス本国での投票を控え、カナダ北東に浮かぶ2つの小さな島において昨日、右派のニコラ・サルコジ候補(52歳)と社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル候補(53歳)の間でフランス大統領選決戦投票の第1回投票が行われた。
決選投票は時差を考慮して行われ、昨日から複数の海外領土やアメリカ大陸の諸国のフランス領事館で約100万人のフランス人が投票を開始している。サン・ピエール島とミクロン島は約400年前にフランスの植民地となった島であるが、5000人に満たない住民が投票権をもっている。
また時差のためフランス本国で結果が発表された後も投票が続くということがないように、フランス領ギアナ、カリブ海に浮かぶグアドループ島とマルティニーク島、太平洋に浮かぶフランス領ポリネシアなどの海外植民地においても昨日先行して投票が行われた。
ジャック・シラク大統領の後継者として次の5年間エリゼ宮殿に入る人物を決めるため合計すると4450万人に上るフランスの有権者たちがサルコジ候補とロワイヤル候補の決選投票に参加すると見られており、事前に行われた世論調査ではサルコジ候補が優勢とのことである。
選挙の前哨戦は数ヶ月間続けられていたが、公式な選挙活動は一昨日の夜に終了した。ロワイヤル候補が事前の世論調査を「信用しない」よう呼びかけ、サルコジ候補が国内の平和を脅かしていると非難するに到ったのに対し、サルコジ候補は「平静」を保っていた。
フランス各紙は昨日、サルコジ候補にはもうエリゼ宮殿が見えているとする一方で、ロワイヤル陣営は敗北に備えつつも、大敗によって社会党がダメージを受けることのないよう望んでおり、選択を迷っている中道派の有権者たちがロワイヤル候補に投票することを期待していると報じた。
(後略)
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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:10869 )