本日カイロで和平推進に向けたエジプト・ヨルダン・イスラエル外相会議
2007年05月10日付 Al-Ahram 紙

■ 今日カイロで和平努力推進のための会議にアブルゲイト・エジプト外相、ハティーブ・ヨルダン外相、リブニ・イスラエル外相が参加

2007年05月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 今日の午後、エジプト、ヨルダン、イスラエルの外務大臣が出席する和平プロセス推進に向けた努力を議論するための三者会談が、カイロで行われる。ヨルダン外相アブドゥルイラーハ・アル=ハティーブも出席するこの三者会談が開かれるのを前に、今朝カイロに到着するイスラエルのリブニ外相を、ホスニー・ムバーラク大統領が迎える予定。

 アフマド・アブルゲイト外相は、リブニ外相のカイロ訪問は和平プロセスの最近の行き詰まりを打開するエジプトの努力の一環として実現したと発表し、今回の訪問の準備はレバノン戦争をめぐるヴィノグラード報告書が公表される前に完了していたと指摘した。

 アブルゲイト外相は「リブニ外相の訪問は今月14日のアラブ・グループとEU諸国外相との間で予定されている会合を前に行われるものだ」と述べた。

 一方で、ファタハのガザ地区報道官、アブドゥルハキーム・アワド氏は、今日カイロで開かれる会議にファタハとハマースの両者が参加し、PLO活性化の方法を議論すると発表した。
アワド報道官は記者会見で「この会議はファタハとハマース間のメッカ合意および国民融和憲章の文言を実行にうつすものだ」と語った。
 また、アッバース大統領とハニーヤ首相がPLOの活性化、挙国一致政府の保持、ガザ地区での治安崩壊への対処計画について最近議論したとつけ加えた。

 一方、パレスチナの情報筋は「昨日イスラエルの装甲車がガザ地区の200メートル内側にまで侵攻し、ガザ地区北部のベイト・ラヒヤ近くに迫った」と述べたが、イスラエル軍の報道官はイスラエル軍がガザ地区内に侵入したことを否定した。

 他方で、「イスラーム軍」と名乗るパレスチナのグループが、およそ2ヶ月前にガザで起きたBBC特派員アラン・ジョンストン氏の誘拐について実行声明を発表し、同グループの報道官はジョンストン特派員解放の見返りとしてイギリスで収監されているムスリム囚の釈放を要求した。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:10886 )