アメリカ国防総省、イラク駐留軍の35,000人増強を発表
2007年05月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ アメリカ政府、イラク駐留軍に兵士35,000人を増派
■ クーファでの爆発、100名以上の死傷者を出す
■ 治安の理由からグリーン・ゾーンを閉鎖 30体の遺体発見
2007年05月09日付クドゥス・アラビー紙(ロンドン)HP1面
【バグダード:クドゥス・アラビー】
アメリカ国防総省は昨日、最近開始された治安計画を確実に実行するため、兵士35,000人からなる10個旅団に対して今年中にイラク国内に展開するよう命令を下したことを発表した。
アメリカ政府はイラクにおける今後のアメリカ軍部隊の兵員数が達する規模についてまだ決定していないが、8月から12月にかけてのこの派兵で年末まではイラク国内に20個旅団を確保できると国防総省のブライアン・ホイットマン報道官は述べた。
ジョージ・ブッシュ大統領は今年の1月、宗派間の暴力行為の防止と、シーア派とスンナ派の和解を達成するためにイラクの政治指導者への援助の試みのため、増援部隊を派遣することを決定した。この増援部隊の展開は今なお継続中で、6月の中旬に完了する予定である。
いっぽう治安面では、イラク南部の都市クーファの中心部で自動車爆弾による爆破攻撃があり、44人が死亡し約85人がけがをした。今回の攻撃はこの数ヶ月間で最大規模である。このところ各地で一連の攻撃が発生しており、ラマーディーでは自動車爆弾による爆破で25人の死者が出ている。
(後略)
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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:10895 )