公正発展党、候補者決定のための面接審査へ -総選挙の準備着々と
2007年05月17日付 Hurriyet 紙

公正発展党(AKP)は国会議員候補者を、「下から上まで」様々な層から選出することを決定した。党中央決定・執行委員会(MKYK)の一人のメンバーが一つの県の責任者となる。また県ごとに10人ずつの委員会が設立される。候補者は、ポップスター選抜のように、委員会に対し3分間自己アピールを行うことになる。その後、検討され順番を付けられた候補者リストが総本部とエルドアン首相に渡される。

AKPは候補者選出の前に4千を超える候補者の審査をするために、前回の選出時のように「下から上まで」幅広く候補者を選抜することを決め、候補者選定の際、党の候補者としてふさわしい「性質」を調べるというやり方を新たに取り入れた。これによると、各県を1人ずつのMKYKのメンバーが担当することになる。それぞれのメンバーに割り当てられた県では、県や郡のAKP支部執行部のメンバーからなる10人ずつの委員会が設立される。候補者は、ポップスター選抜のように、委員会に対し自分自身を3分間ずつアピールする。委員会は県内で小規模な世論調査を行うと同時に、候補者の印象を把握する。委員達はその後、渡されている表に大まかに一番から番号を付けていく。作成されたこのリストはその後、「地区」組織に通される。総本部には、7地区それぞれのための選定委員会が設立され、これらの委員会の委員長は党の執行部役員あるいは大臣らが就任する。この委員会は、県から上述の手順によって提出されたリストを調査し、分類する。これらのリストはその後、総本部のタイイプ・エルドアン首相に提出される。エルドアン首相と側近がリストに関し最終的な手入れをおこなう。これらのリストに外部から候補者になる官僚、職人、女性や青年層が、総本部によって加えられる。完成したリストは6月4日、高等選挙委員会(YSK)に提出される。

■プライベートな生活は判断の基準にならない

AKPデンギル・ミル・メフメト・フラト副党首は議員候補者のリストを明らかにし、「個人の私的な生活が判断されるか否か」という問いに対し、議員選出において、党の基準がものさしとなると述べた。フラト副党首は、「我々は保守的で民主的な政党です。しかし個人の私的な生活を判断材料にはしません。個人の生活に踏み込むようなことを主張したこともなければ、今日までそのような干渉をしたこともありませんし、そうしたことはいけません。我々は個々人の私的な生活を尊重します」と述べた。

■宗教に則った結婚をした

離婚後、AKPムシュ県選出のセラジェッティン・カラヤヴズ議員の秘書と結婚した同党ギュムシュハーネ県選出のサブリ・ヴァラン議員はといえば、私的な生活が尊重されているとは感じられないと強調した。ヴァラン議員は、自信が選挙の候補者となること、そしてリストに名前が載ることを述べ、「法的な枠組みにおいて、道徳や宗教、人間性に適う婚姻でさえ、あなた方は勝手に作り出した中傷とともに広めています。どうか私の述べたこのことを広めて下さい」と語った。

■20年間の別居

トラブゾン県選出のアイドゥン・ドゥマンオール議員は、(前)夫人と20年間別居していることを明らかにした。そして20年の間で5回、地方裁判所から離婚の判決が下されたにも関わらず、この判決が最高裁判所によってさしもどされてきたことを述べ、「もしこのことが問題視されるなら、すでに総本部の評価に影響しています」と話した。

■4千人の志願者

AKPで議員立候補の申請は16日に締め切られ、4千人の申請があったことが知られている。AKPは立候補の納入金が2千新トルコリラ(およそ18万円)であると公表しており、約800万新トルコリラ(およそ7億円)が党に納入されたことが明らかである。AKPの16日の会派グループの会合でオスマニイェ県シュルキュ・ウナル議員とアドゥヤマン県メフメト・オズヨル議員が候補者にならない事が知らされた。バルックエシル県のトゥルハン・チョズメズ議員、ハッキャーリ県ムスタファ・ゼイダン議員、アンタリヤ県フィクレト・バダズル議員も以前から、議員に立候補しない事を明らかにしていた。メフメト・クルト氏、シュクリュ・オンデル氏、セラハッティン・ダー氏、アリ・オスマン・サル氏も候補者とならない事がわかっている。

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:10917 )