左派政党、ついに連合体制を確立
2007年05月18日付 Radikal 紙

民主左派党(DSP)の内紛のため、困難な状況に陥っていた共和人民党(CHP)と民主左派党の選挙協力は、民主左派党創設者で元党首ラフシャン・エジェヴィトの仲裁で実現することとなった。
民主左派党内で、マスム・チュルケルが中心となっているグループからの抵抗と、ムスタファ・サルギュル派による介入で希望が断たれていた「左派連合」が、昨日ついにまとまった。デニズ・バイカル共和人民党党首とゼキ・セゼル民主左派党党首は、前日に行った会談では話を進展させることができなかった。これをうけ、民主左派党内で民主左派党単独での選挙を望むグループがセゼルに対する圧力を強めていた。この中の一部は、ムスタファ・サルギュルを支持する共和人民党の流れを汲むものおよび社会民主人民主義党(SHP)とともに、別の協力体制をつくり選挙に出ることを望んでいたが、一方で青年党との協力体制を繰り返し主張するグループもいた。

民主左派党アフメト・タン書記長は、昨日の午前中、選挙での協力体制とは、それぞれのリストをともに作成するという意味であると発言し、「友好関係を築いた政党の、言葉の足りなり部分を埋める方法(補完する方法)が、これなのだ」と語った。タン書記長は、民主左派党がトルコ国民議会で派閥を形成し、リストに載せる人材を共和人民党とともに選定する必要があると発言すると見られていたが、その予想を見事に裏切った。だが、その後しばらくして、民主左派党抵抗勢力の象徴となっているマスム・チュルケルが、活動仲間と一緒に除名されたとの知らせを受け、民主左派党内の空気は一変した。こうしたなかキーパーソンであるラフシャン・エジェヴィトが仲裁に入ることとなった。ラフシャン・エジェヴィトはセゼル党首に電話し、自身と(夫である)ビュレント・エジェヴィト以上に民主左派党の利益について考えている者はいないとし、協力体制の実現に賛成であるとの意向を再び示した。セゼル党首はラフシャン・エジェヴィトおよびビジネス界の数名の人物と電話で話した後、バイカル党首に会談を要請し、14時半に会談が行われた。

民主左派党のセゼル党首は、エジェヴィト氏をよく知るエムレハン・ハルジュ氏とともに共和人民党を訪れた。この会談には、共和人民党のオンデル・サブ書記長と、エシュレフ・エルデム副党首も参加した。会談の後、バイカル、セゼル両党首は二人一緒に記者の前に姿を現し、協力体制をとることに決定したことを明らかにした。バイカル党首は、「人生最高の日です。」と言って話し始めた。彼はこの2つの政党が「国民の夢」を実現させるとし、ビュレント・エジェヴィト元党首とは彼が存命中には分かり合えなかったと述べたうえで「今はエジェヴィトと分かり合えたと感じている」と話した。さらに、ラフシャン・エジェヴィトに“謝意”を述べた。同党首は、共和人民党の党員リストから出馬する民主左派党党員が、自身が所属する政党から離党しないという点で合意したと述べた。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:10921 )