「アタテュルク記念、青年・スポーツの日」式典もっと豪華に -国民教育省が指示
2007年05月19日付 Radikal 紙
国民教育省は、先の参謀本部の声明で、名指しこそされなかったものの反動的な行動を理由に批判されたため、5月19日アタテュルク記念、青年・スポーツの日の式典に関してより敏感となった。同省は、管轄組織すべてに対し、5月19日の式典をもっと豪華にするよう指示した。
参謀本部は、4月23日こどもの日に、「預言者降誕祭週」のためいくつかの県でスカーフを被った小学校の子どもたちが行事に参加、また校長が「降誕祭」への出席を義務づける、といった出来事に反発して4月27日に声明を出し、同省を困難な状況に陥れた。国民教育省の大臣であるヒュセイン・チェリキは、参謀総長であるヤシャル・ビュユクアヌト陸将に、本件に関する事実関係の説明をする必要にせまられた。国民教育省は、5月19日にも似たような事件が起こらないよう、国民教育省全組織に対し祝賀行事が「より豊かな内容になる」よう警告した。
国民教育省は、共和人民党所属のムハッレム・インジェ議員による、行事のリハーサルが男女別々に座る形式で行われたことに対する批判に答えて、今年の催し物は例年よりももっと多様性に富んだものになるよう全組織に警告したと強調した。
首都にあるアタテュルクスポーツセンターで行われる式典での催し物には、1000人近い学生が参加する予定だ。男女合わせて768人の生徒が、同時にトルコの全地域でフォークダンスを披露する。
■ 今回イマームの演説者はいない
TOKİ(集合住宅局)アタテュルク・アナドル高校から来たチャーラル・ユルドゥルムが、式典で「アタテュルクより青年への演説」を、また「青年よりアタテュルクへの回答」はチャンカヤ高校から来た盲目のヒュセイン・ウスルがスピーチする。2004年の式典では、「青年のアタテュルクへの回答」はイスラム説教者養成学校出身の若者がスピーチした。
第4軍団司令官もメンバーに入っている組織委員会は、祝日における主要理念を、「解放、樹立及び共和国の獲得」と定義した。催し物で読み上げられるシナリオのなかでは、民族解放戦争前、アナトリアにはある種の「霧」がかかっていたこと、その「霧」の中でアタテュルクの指導のもと大きな苦闘があったことが語られる。
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:10925 )