ギュル外相、候補者はエルドアン首相と自分だけだったと発言
2007年05月06日付 Milliyet 紙
大統領候補のギュル外相は、英国のフィナンシャル・タイムズ紙に語ったインタビューのなかで、「最初からずっと二人の候補者しかいなかった。エルドアン首相と私だった。他の名前が候補者として話題になることは全くなかった」と述べた。
大統領候補のアブドゥッラー・ギュル外相は、ギュル外相を取材した英国フィナンシャル・タイムズ紙のトルコ特派員、ヴィンセント・ボーランド記者に対し、公正発展党はレジェプ・タイイプ・エルドアン首相とギュル外相以外に大統領選候補を示す考えは無かったと述べた。
ボーランド記者がギュル外相に大統領選候補決定にいたる過程について説明を求めたので、ギュル外相はもともと公正発展党の姿勢は当初から明らかだったと述べ、次のように続けた。
「二人の候補者だけでした。それはエルドアン首相と私でした。国民と議会が望んでいたのもこの方向でした。我々がおこなった全ての発言もこの二人についてでした。他の名前が候補者として語られたことはまったくありませんでした」
ギュル外相は、意識的に候補者を最終日まで発表しなかったと語り、次のように続けた。「なぜなら我々は他の政党が仕組む悪事を承知していました。彼らはとてつもない悪事を実際にやってのけました。女性たちと写った私の写真を公表しました。10-15年前に私がした話をねじまげ、改めて議論の場に持ち出してきました。我々は党運営をこういった悪事から守りたかったのです」
タンドアンとチャーラヤンでの集会に触れられると、ギュル外相はこのような運動はよいことであり、公正発展党がトルコをより民主的で、人々がひとつの場所に集まって平和的な手段で意見を表明することができる国にしたと述べた。
ギュル外相は、国民の70パーセントが自分を支持していると述べ、「このため国民に託すことに決めました。1回目の投票で大多数をとります」と述べた。
■質問に不快感を示し、インタビュー(取材)を途中退席
フィナンシャル・タイムズ紙のボーランド記者がインタビューの最後で聞いた質問はギュル外相の反発を買った。「立候補する前、またはした後に、公正発展党の執行部のだれかがこれについて参謀幕僚と話し合いましたか?」という質問にギュル外相は、「いいえ。これが民主主義であり、ここはトルコですから」と返答した。
記者が「つまり立候補を表明する前に参謀幕僚といかなるやりとりもなかったということですか?」と質問するとギュル外相は不快感を示し、「私にむかって何を聞いているのですか。EUに加盟しようという国について話しているのです。何がいいたいのでしょうか」と反発した。ギュル外相はこのとき、補佐官らに次の仕事のことを告げられ、インタビューを終了した。
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( 翻訳者:トルコメディア研究2007 )
( 記事ID:10966 )