19名の国防大臣、ビュユクアヌト参謀総長と5名の参謀総長が爆弾が爆発した道路を通る予定だった。少なくとも90名が負傷した。
首都最大の繁華街の一つウルスで昨日(22日)夕方ごろ自爆テロが発生した。この事件で6名が死亡、パキスタン人8名を含む少なくとも90名が負傷した。テロは、ヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長と多数の来賓の国防大臣と参謀総長がIDEFの2007年軍需産業見本市のレセプションへ出向くための礼式で実行されるよう計画された暗殺事件の疑いがある。
テロはちょうど終業時間にアナファルタラル・チャルシュの入り口のバス停で発生したため、死傷者数が増加した。1人が検挙され、他の5人の疑わしい人物らも顔形が特定された本事件では、A4型プラスチック爆弾が使用されており、犯行がPKKによって実行された可能性が高まっている。
■18時45分、最も混雑した場所で発生
エルヤマンのヒッポドロームで開催され、52カ国から多数の大臣、参謀総長、軍需企業の幹部らが参加したIDEFの2007年軍需産業見本市の中で、昨日20時にアナトリア文明博物館でレセプションが準備されていた。ビュユクアヌト陸軍大将と共に、軍の司令官や、10名の外国の国防大臣、4名の外国の参謀総長の参加が予定されたレセプションに行くための礼式に問題の通りがあてられた。爆発はアナファルタラル・チャルシュ前のバス停の入り口で18時45分に発生した。礼式はアナトリア文明博物館で20時に開催が予定されていたレセプションに参加するため、1時間以内にこの道を通る予定だった。
路線バスがそれぞれにバス停から出発したり、乗客を乗せるためにバス停に近づいたりする中で爆発は起きた。爆発の影響で、バス停やチャルシュの入り口にあった吊り下げ式天井はずたずたになった。ちょうど終業時間に爆発が発生したため、この時間帯に非常に混雑するウルスはマフシェル(訳注:イスラム教で、死後人々が審判の日ために集められる場所)の場と化した。死傷者からちぎれた体の一部が周囲に散らばった。爆破の直後、多数の救急車と警察が現場に送られる一方、負傷者は近隣の病院に運ばれた。
■負傷者の近親者はショック状態に
爆破で負傷した市民は病院への搬送後、大きなパニック状態に陥った。様々な病院に収容された負傷者の親類が情報を得るために病院の前にやってきたことでパニック状況はエスカレートし、何人かの負傷者の近親者はショック状態に陥った。近親者らの状態を知りたがる人々と係員の間での口論があちこちでみられた。そのうち、爆発でちぎれた体の一部の持ち主を探すため行われた慌しい調査も病院前のパニック状態を増加させた。
救出部隊と爆弾処理部隊も入り口が崩壊したアナファルタラル・チャルシュで緊急の活動を始めた。当初、天然ガスの爆発の可能性も述べられたが、消防はこの可能性はないと発表した。事件現場で第二の爆発が起きる可能性も指摘された。爆弾処理部隊は、第二の爆弾の可能性に対しても事件現場で対策を講じた。爆発の原因がA-4型爆弾であることが明らかになると、テロ組織犯罪担当の責任者であるアンカラ重罪裁判所検察局は事件に着手し捜査を開始した。共和国検事のムスタファ・ケルキトは事件現場に向い調査した。
■防犯カメラを調査中
当初非常に異なる死傷者数が発表された。事件現場で4名の死体が発見された。死傷数に関する最新情報についてアンカラ知事のケマル・オナルは次のように述べた。
「死者は6名です。負傷者は90名近くで負傷程度は一様ではありません。そのうち3名もしくは5名が重傷をおっています。他の方たちは快方に向かっています。負傷者の大部分は退院可能です。しかし負傷者は医者の観察下にある方が望ましいため、負傷者は今夜一晩は入院します。明日(今日23日)、全体的な記者会見を行います。周囲に設置された防犯カメラは警察が調査しています。この調査の結果、十分な情報が手に入るでしょう。」
警察庁は、爆発後アンカラに警戒警報を発令した。アンカラへの出入り口、オトガル、空港、バス停は管理下におかれた。1.5キロメートルの保護線が引かれた事件現場でとられた目撃者証言から5人の疑わしい人物の顔形が特定され、これに合う人物が検挙された。容疑者が事件に直接関係があるかどうかが調べられている。
■「爆弾を運ぶとき爆発した」
警察は最初の調査の結果、事件現場に穴はなかったと述べた。警察は、このため爆弾がある場所に残された可能性がゼロになったと述べ、「爆弾はある場所に置かれれば、深い穴が開きます。爆弾は運ばれている途中で爆発した可能性があります」と述べた。晩遅くまで事件現場にあった2本の脚は誰のものであるか特定することができず、自爆の可能性が挙がった。警察関係者は、脚が自爆者に属する可能性は90%であると述べた。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:10968 )