メスト・ユルマズ、立候補へ -無所属も視野に
2007年05月25日付 Radikal 紙

メスト・ユルマズ元首相は、民主党(DP)からの推薦がなければ故郷のリゼから無所属議員として立候補する構えを示している。ユルマズ元首相は、自身の立候補を有権者が求めているとし、「EU加盟からキプロス問題にいたるまで、外交政策は極めて重要な問題を抱えており、行き詰まっています。このような時期に私が議会に参加することは有益であると判断しました」と話した。

連立政権期、2002年の選挙で5.13%の得票率で議席を逃した祖国党(ANAP)の党首だったメスト・ユルマズ氏は、立候補について今日故郷のリゼで行う集会で明らかにするとされている。昨日(5月24日)CNNトルコでの生放送番組に出演したユルマズ氏は、正道党(DYP)と祖国党(ANAP)の統合は“喜ばしいことだが遅すぎる決断”であるとの考えを述べた。さらに、「統合が去年成立していれば、今日までの進歩は大きかったことでしょう。政権をとって代わる有力な政党になっていたはずです」と話した。

リゼの全地区をわたった遊説について、また下層階級の有権者の意向がユルマズ氏の無所属での立候補に傾いていることを強調したユルマズ氏は、(記者からの)「民主党の健闘を祈りながら、リゼ市民があなたに無所属での立候補を求めているとおっしゃっていますね。明日(今日:5月25日)無所属での立候補を発表されるのですか?」との質問に対し次のように答えた。「それが有権者の望みです。ですが、有権者の問題への見方は少々感情的です。私はもっと冷静な判断をしなければなりません。包括的な評価をしてから無所属で立候補するか、民主党から立候補するか決め、明日(今日)発表します。明日までにいくつかの会談を予定しています。」

さらに、「民主党からの連絡を待っているのですか?」との質問には次のように答えた。

「いいえ。継続的に連絡は取り合っています。私はこの問題を個人的なものとして見ておりません。重要なのは民主党が選挙で有力な与党候補となることです。これもいくつかの条件つきで実現されるものと考えています。この件に関して、私はおそらく他の人たちとは違う考えを持っているのだと思います。それでも、もし合意が得られるのであれば、力になる準備はできています。ですが、現時点での可能性としては、無所属での立候補の方があり得るでしょう。有権者の希望も同じです。何か重大な進展がない限り、おそらくあなた方のおっしゃる通り(無所属での立候補)となるでしょう」。

ユルマズ氏は、選挙での主張について訊かれると、「リゼではつねに2つの政党が選挙活動を行っています。もし民主党が私を候補に立てれば、公正発展党(AKP)と民主党(DP)の争いとなったでしょう。私が無所属で立候補すれば、私と公正発展党(AKP)の争いとなります」と話した。

さらに同氏は、政界復帰の理由について次のように話した。
「理由は2つあります。1つは、有権者からの『圧力』です。裁判中も私に熱い支持を寄せていた有権者は、疑いが晴れたあと、私が政界に復帰するよう強い『圧力』をかけていました。2つ目の理由は、トルコが非常に重要な岐路に立っていることです。EU加盟からキプロス問題にいたるまで外交政策は死活的な問題を抱えており、行き詰まっています。このような時期に私が議会に参加することは有益であると判断しました」

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:10981 )