イラク、クルド自治区で新方式の運転免許証発行
2007年05月26日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■アルビル交通局、新たな運転免許証の発行を開始、韓国・日本の優れた技術で試験
2007年05月26日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面
【アルビル:ナーディヤ・ジャッバール】
アルビル交通局が、新免許証発行手続きに必要な技術的下地を整えた。中には、韓国や日本で適用されている技術も含まれている。
交通局免許発行課の責任者、アーザード・アハマド・ムハンマド中佐が本紙に明らかにしたところによれば、旧免許証を所持する者も含め、市民に対して発行される新しい免許証は、イラク全土では初めてクルド自治区に導入されるシステムと技術に準ずるもので、いまのところ欧州でも実施されていない。アルビルは、幸運にも、多国籍軍内で活動するザイトゥーン部隊の援助を受けることができた。この部隊は、大韓民国内務省交通局を定期的に訪問し、そこで用いられている技術を視察してきた。これが、クルディスタンで適用される予定である。これらの訪問では、偽造を避けるため特別な紙を用いた運転免許証の発行を組織的に行うための技術、手続きなども視察された。
新免許申請者は、まずメカニックと交通標識の筆記試験を満点で通過しなくてはならないが、失敗した場合でも、20段階で評価をもらって再度試験を受けることが出来る。これで100%に達した後に二次試験の受験資格が発生する。
この手続きのため内務省は、モースル街道に位置する公共事業及び地方自治体省所轄の土地6ディナム(約15キロ平方メートル)にコースを設定した。各種の機器が設置されたこの土地は4区画に分けられ、各々監視塔付の管制室によりコントロールされる。大韓民国からは、交通局に対し、コンピューター制御用機器が支給され、これにより、管制室、監視塔と制御された機械類が同時に作動する。
このシステムにより、一日に50件の免許証発行が可能になる。試験に際して車種は、小型車、12人乗り以下の車両、大型トラック、大型ディーゼル車、自動二輪に分類される。
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( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:10997 )