イスラエルが67年占領地への入植の違法性を認識していたことを示す極秘メモ
2007年05月27日付 Al-Ahram 紙

■ イスラエル内部からの証言:「67年戦争は非合法性だとする警告をイスラエルは無視した」

【ロンドン、通信各社】

1967年の6月戦争(第三次中東戦争)の40周年記念日が迫る中、イギリスの『インディペンデント』紙は、イスラエルは6月戦争が合法でないと知っており、またパレスチナの領土にイスラエルの入植地を建設することは国際法に抵触するという警告を戦後に受けとっていたことが確認できる秘密メモの存在を暴露した。

『インディペンデント』紙の記事は、メモの書き手で当時イスラエル外務省の法律顧問であったセオドア・メロン氏の発言に基づいており、同氏は「私が“極秘”と“緊急”の判を押したそのメモは、戦後イスラエルが管理する領土におけるいかなる町の建設も、第四ジュネーブ条約に違反することを明白に示していた」と語っている。

以前旧ユーゴスラビアの国際戦犯法廷の裁判長を務めたこともある同氏によれば、その当時のイスラエルの外務大臣であったアッバ・エバンはこの意見に同意し、首相であった労働党のレヴィ・エシュコルに報告したが、エシュコル首相は占領した西岸地区への漸進的な入植地建設を許可し、当地における24万人以上のイスラエル人入植者の居住に道を開いた。

またメロン氏は、入植地の存在とその建設方法が和平実現への道における実質的な障害を形成したとみなしている。

76歳になるメロン氏は、同メモに書かれていたことの正しさを今でも確信していると強調した。
また昨日にはイギリスの『エコノミスト』誌が、『失われたイスラエルの勝利』と題した同じような内容の特集を掲載した。

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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:11016 )