「(軍の)ネットによる通達」や共和人民党(デニズ・)バイカル党首の威嚇的な声明の背後で、定足数367に関して憲法裁判所が採った決定に向けた(レジェプ・タイイプ・)エルドアン首相の批判に対し、テュライ・トゥージュ憲法裁判所長官は、然るべき措置に訴えるつもり、と述べた。

30日に開かれた記者会見で、いまだ理由が公表されていない(無効の)決定を弁護し、裁判所による決定は「法に適い、不偏不党なもの」であった、と述べた。

エルドアン首相は一昨日29日に、あるテレビ局(NTV)で定足数367について、「裁判所にとって恥ずべきこと」との表現を用いた。トゥージュ長官は、「首相の脅し、侮蔑、敵意を含む言明は私たち裁判所に直接向けられたものです」と語り、首相が脅しや敵対心でもって批判をすることを政治的なものと評価した。

同長官は、「批判が憲法の枠を超えることは認められません。エルドアン首相の発言は憲法裁判所に直接向けられています。それに対し然るべき措置に訴えるつもりです」と話した。トゥージュ長官は、主権が国民にあることに触れ、裁判所は憲法が付与した権限を行使した、と述べた。

■一月経ったが、理由説明がない

憲法裁判所は、共和人民党による異議申し立てを受けて大統領選挙の最初の投票を無効にしてから一月経つにもかかわらず、依然として決定理由を明らかにしていない。裁判所は、5月1日に第11代大統領選挙に関連して明らかになった選挙で遵守されるべき定足数に関して、「トルコ大国民議会の第96回本会議（2007年4月27日）で行われた投票に関わる決議は、内規を変更するもので、憲法違反である」と明らかにしていた。

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（ 翻訳者:西山愛実 ）
（ 記事ID:11034 )