ハマース幹部がイスラエルへのロケット弾発射を非難
2007年05月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ イスラエルが西岸地区のハマース指導者33名を拘束
■ ハニーヤ首相の顧問がカッサーム・ロケット弾発射の停止を要求
■ 被拘束者の中には教育相や議員、自治体の首長も
2007年05月25日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ラーマッラー、ナザレ:本紙ズハイル・アンドラウス、ワリード・アワド】
パレスチナ自治政府のイスマーイール・ハニーヤ首相の政治顧問であるアフマド・ユースフ博士は木曜夜、パレスチナ抵抗運動側からヘブライ国家南部へのロケット弾発射の事態を非難するというきわめてまれな措置をとった。
ハマースの指導者の一人であるユースフ博士は、イスラエルTVの第2チャンネルのインタビューで、「カッサーム・ロケット弾は効果がなく、パレスチナ抵抗運動のメンバーはロケット弾の発射を停止しなければならない」と語った。
イスラエル占領軍側の標的にされることへの不安から潜伏している家屋でテレビのレポーターの取材を受けたたユースフ博士は、「パレスチナ人は現実的でなければならず、自分たちとヘブライ国家および占領軍の間の力関係を理解する必要がある」と付け加え、「ヘブライ国家の南部に向けて発射されたロケット弾でイスラエル人女性1人が死亡した一方で、イスラエルによるガザ地区への集中爆撃では65人の犠牲者が発生している」と述べた。
またユースフ顧問は、「棒切れと剣では比較にならない。我々は棒切れを、イスラエル人は剣を握っている。そして、イスラエルが武器とテクノロジーの進歩では勝っていることを我々は知っている。なぜならイスラエルは、我々パレスチナ・アラブ人が持っていないものの多くを所有する国家だからである」と付け加えた。
(後略)
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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:11039 )