デニズ・バイカル共和人民党党首は昨日、第9代共和国大統領のスレイマン・デミレルと政治の裏舞台を活発化させるような会談を行なった。会談が、民主党と祖国党の合併に関する衝撃のすぐ後に行なわれたことに注目が集まる一方、バイカル党首は「トルコが抱えている状況を評価検討した」と語った。
バイカル党首は、昨日11時に、ギュニズ通りにあるデミレル邸を訪れた。この訪問はバイカル党首の要望で行なわれたことが明らかにされた。バイカル党首は、新聞記者たちの質問に対して「親愛なるデミレル氏、我々皆が尊敬し評価する要人である。我が国が抱える状態に関する評価、考えを伺いたかった。貴重な訪問であった。非常に有益で、意味のあるものとなった」と語った。
バイカル党首は、デミレル氏へ立候補の要請をしたかどうかとの質問に、「立候補はない、そういったことはない」と答えた。(ただ)デミレル氏の姪と結婚したイルハン・ケシジ氏は、共和人民党に加わり、バイカルが「中道右派」を呼び込むため投じた方途の最重要人物と認識されていた。
またバイカル党首は、ここ最近、「デミレル氏はトルコにとって重要な諸局面に立ち会っている。今のような時代に議場にいることを望む」と語り、「デミレル氏にたいして、失礼のないように気をつけている。しかし我々に与えられた役割があるなら、その準備はできている」といったメッセージを出していた。デミレル氏は、「バイカル党首の発言はとても光栄だが、私は党派を超えたところにとどまろう」と話していた。
■ 青年党は話題に上ったのか?
デミレル氏とバイカル党首の会談は、共和人民党と暫く以前に接触をはかり、さらには祖国党との連合が崩壊する可能性にあって、民主党とも接触に入ったことが明らかとなった青年党との連合が話題に上った可能性があると、舞台裏では主張された。青年党副党首のエミン・シリンは、ミリィイェット紙に対して行なった声明で、選挙には単独で臨むことを2週間半前に明らかにしたことを想起させ、デミレル氏と間接的に接触した、と明らかにした。
シリン副党首は、「デミレル氏は、民主党と連合しろ、とは全く説いておらず、それどころか我々の政治的態度を首尾一貫していると語った」と述べた。同副党首は、「共和人民党ともなんら展開はない。間接的に、「(ジェム・)ウザンを無党派で出馬させよ、(そうすれば)あなたがたに10~15人分の候補者枠を割当てる」との提案があった。しかし、政治モラルと礼に反するものであるため、この提案を受け入れなかった」と語った。
シリン副党首は、祖国党とは没交渉で、民主党から「パニックに陥り提案が来た」とし、「もう候補者リストを提出する予定である。連合のための会談の可能性はない」と語った。
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( 翻訳者:丹羽貴弥 )
( 記事ID:11057 )