エジプトの呼びかけでハマースとファタハがカイロで和解協議
2007年05月29日付 Al-Ahram 紙
■ハマース代表団が本日カイロに到着
■ファタハはエジプトに新たな和解合意の監視を訴える模様
■エジプトのアブルゲイト外務大臣はイスラエルの対ガザ軍事行動を批判するとともに、パレスチナのミサイル発射の停止を要求
2007年05月29日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
本日、ムーサ・アブー・マルズーク政治局副局長率いるハマースの代表団がカイロに到着する。これはガザでの内乱終結の方策についてエジプトの担当者たちと話し合うため、エジプトがパレスチナの5グループを招待したことによる。
エジプトのアフマド・アブルゲイト外相は、「さまざまな見解をすり合わせ、パレスチナ人同士の和解を目指す作業のために、エジプトの努力は続けられる」と断言した。
同じ枠組みでカイロを訪問中のパレスチナのアッザーム・アル=アフマド副首相は昨日の到着後「パレスチナのミサイル発射停止が必要だ。なぜならミサイル発射はイスラエル占領勢力に更なる軍事行動の実行を行う口実を与えてしまうからである」と述べた。また調停努力を挫くイスラエル軍の対パレスチナ軍事作戦に対する激しい怒りを表明し、ガザ地区へのすべての軍事行動の停止、経済封鎖の解除とラファハ通行所の開放を訴えた。
土曜日にカイロに到着していたファタハの代表団は、エジプトの担当責任者たちに対し、パレスチナ勢力間の和解の合意を見守り、合意を破った側の公表を含む監視体制の設置を訴えた。
また、ファタハのリーダーの一人であるサミール・アル=マシュハラーウィー氏は本紙のアシュラフ・アブルホウル記者に向けた発言の中で、「パレスチナ内戦の最終的な終結のためにエジプトの後援のもと行われる協議の第二ラウンドの日時と場所を決める前に、パレスチナのすべての勢力の意見に耳を傾けるよう、エジプト当局者たちは留意している」と明言し、さらに「問題に対する根本的な解決を見出す段階へ移る前にエジプトは、マフムード・アッバース大統領とハマースの双方に対し今回の危機に関するいくつかの質問を投げかけ、明確な回答を求めるだろう」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:金田雄一郎 )
( 記事ID:11069 )