性転換手術で女性になったオイキュさん、議員に立候補
2007年06月06日付 Hurriyet 紙

性転換手術で女性になり、ブルサの「トランスヴェスタイト、トランスセクシャル、ゲイ、レズビアンの保護、助け合いと文化的活動改善団体(ギョククシャウ・デルネイ〔虹協会の意〕)」の代表を務めるオイキュ・エヴレンさんが国会議員に立候補した。オイキュ・エヴレンさんはブルサ選出の無所属候補の申請をし、「浮動票に期待します」と語った。

ギョククシャウ・デルネイの創立者で代表者のオイキュ・エヴレンさん(36)は、オルハンガーズィ郡でイマーム・ハティプ高校へ通学中、性的アイデンティティの問題で中退した。その後エヴレンさんは、ヤロヴァ・リセを通信教育で卒業し、ウルダー大学の繊維学科に入学したが、イマーム・ハティプ高校と同様に性的な問題で中退した。イズミルで友人に暴力を振るった恋人を殺害したため刑務所に入り有罪判決を受けたが、グリーン・カード(訳注:保険の適用範囲外の国民に対する無料診察システム)で性転換手術を受けようと申請した。

この申請が認められなかったため裁判にうったえたエヴレンさんは、9年来の恋人から受け取った1万YTL(約90万円)と、彼女の母親が銀行で組んだローン5,000YTL(約45万円)で性転換手術を受け女性になった。その後裁判所の判決でピンクの身分証明書を受け取ったエヴレンさんは、選挙前の7月7 日に結婚披露宴を挙げ結婚する予定だ。

■議員に立候補
オイキュ・エヴレンさんは、ブルサから無所属で議員に立候補するため選挙委員会に申請した。計25名の候補者うち最後の候補者となったオイキュ・エヴレンさんは、「浮動票に期待します。他の多くの人よりも良い議員になります。ギョククシャウ・デルネイのメンバーや近親者、そして我々の団体のメンバーになることは恐れている人たちの支持でTBMM(トルコ大国民議会)に入るために努力します」と語った。

オイキュ・エヴレンさんは、選出されたらTBMMでトランスヴェスタイト、トランスセクシャル、ゲイ、レズビアンらの権利を守るただ一人の議員になると述べ、これから選挙活動を始めると話した。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:11079 )