プーチン大統領、トルコかイラクにミサイル迎撃システムを配備するようアメリカに提案
2007年06月10日付 Al-Ahram 紙

■ プーチン大統領がアメリカに対しトルコかイラクにミサイル迎撃システムを展開するよう提案

2007年06月10日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ハイリゲンダム(ドイツ):AFP】

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、アメリカはNATOの一員であるトルコ、またはイラクにミサイル迎撃システムを配備するよう検討するべきだと語った。

プーチン大統領は記者会見に際し、アメリカは上記2国における迎撃ミサイルの配備を検討するべきだと述べ、迎撃ミサイルを南へ展開してもいいのにどうしてトルコやイラクに配備しないのかと語った。またプーチン大統領はアメリカのジョージ・ブッシュ大統領に対し木曜、ミサイル迎撃システムを展開すべく新たにヨーロッパに施設を建設するのであれば、アゼルバイジャンにあるレーダー施設群を利用してはどうかと提案した。

アメリカはチェコに建設するレーダー施設とポーランドに配備する迎撃ミサイルの標的はイランのようなアメリカの思い通りにならない国家であると明言しているものの、ロシアはアメリカのこうした施設がヨーロッパに作られることに反対であり、自国に対する脅威であるとみなしている。

また、独立へと向かうセルビアのコソボ自治州の将来についてロシアと西洋諸国は同意に到達できず、緊迫した会合の後、G8サミットは失敗のうちに閉幕した。サミットでの論点を要約したドイツ政府の声明によると、事態の本質や進展方法についての見解は異なったままではあるが、今後も協力してこの問題に取り組んでいくつもりであるとのことである。またドイツのアンゲラ・メルケル首相は、事は容易ではなかったが同様の作業がまだまだ必要だと語った。

ロシアはコソボ自治州の独立がグルジアやモルドヴィア共和国といった国々での独立闘争を煽る恐れを懸念しており、プーチン大統領は「民族自決が平和の原則や領土の一体性よりも重要だというのなら、この原則を世界中で適用してみるがいい」と述べた。

金曜にイギリスとロシアの間で交わされた声明は、コソボ自治州をめぐる失敗がサミット中に西洋諸国とロシアとの緊張を高めたことを代言している。イギリスのトニー・ブレア首相はプーチン大統領との会談の後、ロシアの立場が日に日に強くなっているため西洋の人々は恐怖を感じ始めているとプーチン大統領に伝えたと明かした。またサミットの傍ら行われたブレア首相とプーチン大統領との会談で、ロシアが西洋側から正当な扱いを受けていないとプーチン大統領が不満をもらしていたとも語った。

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:11125 )