パレスチナ各派を集めた和解会談実現に向けエジプトが準備
2007年06月14日付 Al-Ahram 紙

■ エジプトのスライマーン情報長官、抗争停止に向けアッバース大統領およびマシュアル政治局長と接触
■ カイロで開かれる和解会談の全容、来週には具体化

2007年06月14日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 エジプトはガザ地区で続く内部抗争に歯止めをかけるため、パレスチナ諸勢力との集中的な連絡協議を継続すると同時に、カイロでパレスチナ国民和解のための包括的な会談を開催するに備え、残るパレスチナ諸派との個別協議も進めた。

 責任ある筋が本紙のターリク・ハサン記者に語ったところによれば、エジプトのウマル・スライマーン情報長官がファタハ・ハマース間の抗争停止を目指し、過去数時間のうちにマフムード・アッバース大統領とハマースのハーリド・マシュアル政治局長との間で一連の連絡や協議を行った。

 同筋は、いかなる状況であろうともエジプトは決してパレスチナを見捨てて孤立させることなく、パレスチナ内部情勢の悪化を終結させるためにパレスチナ諸派と引き続き協同していくと断言し、エジプトがパレスチナ各派とたゆみない話し合いを進めてきたのはまさにそのためであると述べ、昨日にはカイロでパレスチナ民主連合(FIDA)とパレスチナ解放組織アル=サーイカとの個別協議を行ったと指摘した。

 一昨日にはパレスチナ闘争戦線(PSF)およびパレスチナ解放戦線(PLF)と同様の話し合いがすでに行われており、これによってエジプトは、2005年3月17日のカイロ合意に参加した12のパレスチナ諸派とのおよそ三週間に及んだ一連の個別協議を終えた。

 同情報筋は、「エジプトは来週以降、カイロで開催されるパレスチナ国民和解会談の日程や議事全般を具体化していく」と述べた。

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( 翻訳者:千鳥伊久美 )
( 記事ID:11174 )