【ハムシャフリーオンライン】アフガニスタンの女性テレビ司会者殺害のわずか１週間後、今度はカーブルのラジオ局女性記者が自宅で殺害された。

　イラン学生通信（ISNA）の報道によると、ラジオ局＜ソルフ＞の記者で局長のザキエ・ザキー氏が、イラン暦3月16日水曜日（西暦6月6日）、カーブル北部の自宅で子供のそばで眠っているところを銃弾７発を撃ちこまれ殺害された。

　ザキー氏は、アフガニスタンで最も活躍する記者の一人で、人権活動家でもある。＜ソルフ＞ラジオ局局長の傍ら、地域の学校の校長も務めていた。また、2005年のアフガニスタン議会議員選挙にも立候補していた。

　先週、アフガニスタンの民間テレビ局司会者サンガー・アーマーチ氏がカーブルで発砲され殺害される事件が起きた。報道によれば、上記２人の女性報道関係者は、いずれも殺害される前に取材報道の仕事から手を引くよう求めた脅迫文を受け取っていた。

　フリーの記者で南アジア報道委員会委員長のアブドゥルハミード・モバーレズ氏[訳注：元・アフガニスタン情報文化省副大臣]は、この事件について「我々にとって重大な損失である」と述べた。

　さらに、モバーレズ委員長は、「ザキー氏は６人の子供の母親で優れた記者であった。彼女を失ったことは我々にとって大きな損失となるにちがいないが、我々は引き続きアフガニスタンでの報道の自由を求める運動を続けて行きたい。また、ザキー氏はアフガニスタンにおける女性の権利の強力な擁護者の一人であった」と発言した。

　別の女性記者は、自分も脅迫されていると語り、次のように話した。「ある記者会見の取材にホテルへ向かう際、タクシーの運転手から、仕事を辞めるようにと警告された。」

　タクシーの運転手は「女性は記者になるべきではない。せいぜい気をつけなさい、さもないとお前も銃弾の標的になるだろう」と脅した。

　アフガニスタンの女性記者たちはあらゆる困難に加え、仕事を続けるために家族と衝突することもある。

　２年前、カーブルの有名な女性司会者は、彼女がテレビ番組に出演することが家族にとって不名誉になるという理由で、家族の手で殺害された。

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（ 翻訳者:尾曲李香 ）
（ 記事ID:11191 )