7月22日選挙後、予想される危機を回避するために
2007年06月23日付 Yeni Safak 紙
7月22日の選挙後、トルコは大統領選の危機に直面することになると述べたエルドアン首相は、これを乗り越えるためには公正発展党から367人の国会議員が必要であると国民に訴えた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、昨日バトゥマンとエルズィンジャンで選挙遊説を続けた。エルドアンはバトゥマン遊説で7月22日の選挙の後に控えている大統領選挙を指摘し、「トルコはこの選挙の後、大統領選挙の危機に直面するのである。こうした事態を招いた責任者らは、歴史に対してこのことを説明できないはずだ」と述べた。
エルドアンは、大統領選出の定足数とされる367を上回る数の(公正発展党選出の)議員とともに国会に臨むため、バトゥマンの人々から支持を願い、目標を高く掲げた。集会で団結と協力というメッセージを送ったエルドアン首相は、この地方で有力な無所属国会議員に投票しないよう、投票した場合には票が無駄になるだろうと話した。
エルドアン首相は、先月まで大統領選挙のプロセスが続いていたことについて述べた。「すべてが順調にいっているのに、我々は憲法をかえただろうか。故オザル氏、デミレル氏そしてセゼル氏がどんな憲法で選ばれたとしても…」。エルドアンがセゼル大統領の名を口にするのと同時に、遊説広場では大きなブーイングが起こり、「セゼルは引退」のスローガンが高まった。エルドアンは、「あなた方は自分の意志で語るのです、ブーイングで、ではありません」と言い、次のように言葉を続けた:「彼らは強行に決定を下した。法律を押さえ付けてまでこうした決定を下したが、国民を納得させることはできない。主権はいうまでもなく、条件なしに国民のものであるといわれる。それなら我々も国民のもとへ行こうと決めたのです。大統領は民衆の長である、民衆なしの共和国はない、国民なしの国民主義はない、人民なしの人民主義もない。投票箱からこの答えを手にすることになるのです。あなた方がどれほど民主主義的であるのか、どれほど公正を望んでいるのかを示すのです。我々は367以上の数を以て、あなた方のお力をもう一度、お借りしたいのです」と語った。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:11222 )