輸出向けオリーブ産品の市場調査―日本は品質ラベル重視
2007年06月24日付 Radikal 紙
タリシュ社(オリーブ・オリーブオイル会社)は、同社の輸出先である38カ国で市場調査を行い、各国の「味覚の嗜好」を明らかにし、マーケットに送り出す製品を準備している。これらの国にいるタリシュ社の駐在員によって行われた調査によると、アメリカ人は製品をテイスティングした後購入する一方、日本人はラベルに詳細な情報が記載されているものを望んでいる。ヨーロッパ諸国の消費者は有機栽培製品への需要が高く、スカンディナビア半島の消費者はオリーブオイルの色を重視している。韓国では食品の購買を女性が行うため、韓国市場で成功するために女性の好みに訴える製品を見いだすことが必要である。
タリシュ社のジャヒト・チェティン社長は、同社の社員がおこなった市場調査により、新規輸出国に対して同社の製品が容易に受け入れられるようになったと述べた。
■消費者を知るために
タリシュ社はオリーブオイルを38カ国に輸出していることを明らかにしたチェティン社長は、「まず市場に加わり、その後状況に応じて方針を決めようとは思っていません。新たに参入する国の消費者に『われわれはあなた方を知っています、そしてあなたがたの好みも知っています。』とのメッセージを送っているのです」と述べた。
チェティン社長は、アメリカの消費者は製品を味見して購入することを好み、日本の消費者は体に良い製品を好むと述べた。アメリカでは売り場で客にまず味見をさせること、そして味見をした消費者は製品をまちがいなく購入し、その後続けてそのブランドの製品を希望することが明らかにされた。またチェティン会長は、極東では特に韓国で食品購入は女性のみが行うこと、韓国の市場で女性の嗜好に合う製品がわかりましたと述べた。
日本の消費者は製品のラベルに詳細な情報が示されているのを望むと述べたチェティン会長は、「日本では製品が特に人々の健康にどのような影響を与えるかといった情報が望まれている。さらに話題となっている製品がより関心を引いている」と述べた。
チェティン社長は、欧州の消費者は有機栽培製品に関心を示していることを、スカンディナビア半島諸国の消費者は、種々のパッケージ、オイルの種類、オイルの色に左右されることを付け加えた。
■各国の製品嗜好
日本:エルケンジェ、エドレミット、ミラス、テペキョイ、イルク・エル、デニズ・トゥズ、缶入り加熱用オリーブオイル
韓国:スタンダードなガラスボトル製品、バージンオイルと加熱用オリーブオイル
スイス:キドニア、エルケンジェ、イルク・エル、タリシュ・クラシック
ドイツ:イルク・エル、エルケンジェ、キドニア、アロマオイル、オーガニック
ドバイ:エルケンジェ、インジェリック、エスキシ・ギビ、エーゲコレクション
イギリス:エルケンジェ、オーガニック、エスキシ・ギビ
ノルウェー:オーガニック、モスコニシ
オーストラリア:缶入りまたはスタンダードなガラスボトル製品、バージンオイルと加熱用オリーブオイル
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:11227 )