■ EUおよびアメリカ、パレスチナ自治政府への援助再開
■ ブッシュ大統領、米政府からアッバース大統領への支援を確認
■ イスラエルのリヴニ外相も新政府へ6億ドルの援助を約束
■ 非常事態政府が第一回閣議を開催、治安実現とガザ地区との一体化を約束
■ オルメルト首相:「穏健なパレスチナ政府と協議に戻る」
2007年06月19日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ、ニューヨーク:通信各社】
EUは昨日、マフムード・アッバース大統領が発足させたファイヤード首相率いる非常事態内閣を支援する目的で、パレスチナ自治政府への直接援助の再開を発表した。同日、第一回目の閣議が開催された。
ハビエル・ソラナEU共通外交・安全保障政策上級代表は、国連あるいは現地で展開している緊急援助プログラムを通じてガザ地区のパレスチナ人に援助を送ると述べた。
ジョージ・ブッシュ米大統領は、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領と電話で15分間協議した。ホワイトハウスのトニー・スノー報道官によるとブッシュ大統領はアッバース大統領に対し、和平交渉に関して、政治交渉の回路を開こうとするアッバース大統領の努力に対し米政権は支援を提供する決意であると明言した。
昨日、ヨルダン川西岸地区に位置するラーマッラーで、パレスチナ非常事態内閣の第一回閣議が開かれた。リヤード・アル=マーリキー情報大臣は、「内閣は治安および西岸地区とガザ地区の地理的一体化のために尽力する」と述べた。
また同じ頃アッバース大統領は、かつてムハンマド・ダハラーンが議長を務めていた国家安全保障評議会を解散し、大統領自身が議長職に就く決定を下した。さらに評議会メンバーに解任されたイスマーイール・ハニーヤ首相、法務大臣、外務大臣、主要な治安機関のトップらを加えることとした。
ニューヨークではイスラエルのオルメルト首相が、穏健なパレスチナの新政権樹立によって交渉再開が可能になり、恒久的な合意の達成につながると評価した。
(後略)
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( 翻訳者:泉千尋 )
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