選挙まであと一ヶ月
2007年06月25日付 Yeni Safak 紙

国会議員総選挙まであと一ヶ月となった。2007年7月22日に実施される選挙には、14の政党が参加する。85選挙区で、無所属候補726人を含む7395人の候補者が競い合い、42,533,041人の有権者が158,700ヶ所の投票所で投票する。

高等選挙委員会(YSK)によって公表された国会議員の最終候補者名簿には、726名の無所属候補を含む合計7395人の候補者が示されている。最終候補者名簿によると、候補者のうち4086人が大卒あるいは高等専門学校卒、2369人が中卒あるいは高卒、940人は小卒である。

公正発展党(AKP)党首レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はイスタンブル第一選挙区から、共和人民党(CHP)デニズ・バイカル党首はアンタリヤ選挙区から、民主党(DP)メフメト・アアル党首はエラズー選挙区から、民族主義者行動党(MHP)バフチェリ党首はオスマニイェ選挙区から出馬した。

至福党(SP)レジャイ・クタン党首はイスタンブル第一選挙区から、青年党(GP)ジェム・ウザン党首はイズミル第一選挙区から出馬した。

国民発展党(HYP)ヤシャル・ヌーリ・オズチュルク党首はイスタンブル第三選挙区から、啓発トルコ党(ATP)オクタイ・オズチュルク党首はイスタンブル第一選挙区から、労働者党(İP)ドーウ・ペリンチェキ党首はイスタンブル第二選挙区から、トルコ共産党(TKP)アイデミル・ギュレル党首はメルスィン選挙区から、独立トルコ党(BTP)ハイダル・バシュ党首はトラブゾン選挙区から、自由民主党(LDP)ジェム・トケル党首はイズミル第二選挙区から出馬した。

無所属で立候補を決めた大統一党(BBP)ムフシン・ヤズジュオール党首は、制度に従い党首を辞任し、スィヴァス選挙区から無所属候補として出馬する一方で、自由団結党(ÖDP)ウフク・ウラス党首も、同政党が選挙に参加するにも関らず、党首を辞任し、イスタンブル第一選挙区から無所属候補として出馬する。同様に民主市民党(DTP)アフメト・チュルク党首も、党首を辞任し、マルディン選挙区から無所属候補として出馬した。

労働党(EMEP)レヴェント・トゥゼル党首も、同政党が選挙に参加するにも関らず、党首の座を離れ、イズミル第一選挙区から無所属候補者となり、強健トルコ党(GTP)トゥナ・ベクレヴィッチ党首もエディルネ選挙区から無所属候補として選挙に臨む。


■投票名簿上の無所属候補

政党の統一投票名簿の順番はくじ引きで決められた。

これによると、投票名簿上の政党の順番は、啓発トルコ党(ATP)、独立トルコ党(BTP)、至福党(SP)、労働者党(İP) 、共和人民党(CHP)、国民発展党(HYP)、自由団結党(ÖDP)、青年党(GP)、民主党(DP)、自由民主党(LDP)、民族主義者行動党(MHP)、公正発展党(AKP)、労働党(EMEP)、トルコ共産党(TKP)である。

投票用紙には無所属候補の名前も書かれるので、投票名簿を下に引き伸ばして拡大することが決定された。投票名簿の上部に政党名、下部に無所属候補の名前が記される。無所属候補者名が、一列で収まらなければ、投票名簿は下に引き伸ばされる。


■登録済みの有権者数

選挙では42,533,041人の有権者が、158,700ヶ所の投票所で投票する。

登録済みの有権者数は、多い順に最初の3県がイスタンブル、アンカラ、イズミルで、キリスは63,132人で一番少なかった。

7月22日に行われる総選挙で各県の国会議員数は以下の通りである。

(1)アダナ:14、(2)アドゥヤマン:5、(3)アフヨンカラヒサル:7、(4)アール:5、(5)アマスヤ:3、(6)アンカラ:29、(7)アンタリヤ:13、(8)アルトヴィン:2、(9)アイドゥン:8、(10)バルケスィル:8、(11)ビレジキ:2、(12)ビンギョル:3、(13)ビトゥリス:4、(14)ボル:3、(15)ブルドゥル:3、(16)ブルサ:16、(17)チャナッカレ:4、(18)チャンクル:3、(19)チョルム:5、(20)デニズリ:7、(21)ディヤルバクル:10、(22)エディルネ:4、(23)エラズー:5、(24)エルズィンジャン:3、(25)エルズルム:7、(26)エスキシェヒル:6、(27)ガズィアンテプ:10、(28)ギレスン:5、(29)ギュムシュハーネ:2、(30)ハッキャーリ:3、(31)ハタイ:10、(32)ウスパルタ:5、(33)メルスィン:12、(34)イスタンブル:70、(35)イズミル:24、(36)カルス:3、(37)カスタモヌ:4、(38)カイセリ:8、(39)クルクラーレリ:3、(40)クルシェヒル:3、(41)コジャエリ:9、(42)コンヤ:16、(43)キュタフヤ:6、(44)マラトゥヤ:7、(45)マニサ:10、(46)カフラマンマラシュ:8、(47)マルディン:6、(48)ムーラ:6、(49)ムシュ:4、(50)ネヴシェヒル:3、(51)ニーデ:3、(52)オルドゥ:7、(53)リゼ:3、(54)サカリヤ:6、(55)サムスン:9、(56)スィイルト:3、(57)スィノプ:3、(58)スィヴァス:6、(59)テキルダー:5、(60)トカト:7、(61)トラブゾン:8、(62)トゥンジェリ:2、(63)シャンルウルファ:11、(64)ウシャク:3、(65)ヴァン:7、(66)ヨズガト:6、(67)ゾングルダク:5、(68)アクサライ:4、(69)バイブルト:2、(70)カラマン:3、(71)クルッカレ:4、(72)バトゥマン:4、(73)シュルナク:3、(74)バルトゥン:2、(75)アルダハン:2、(76)ウードゥル:2、(77)ヤロヴァ:2、(78)カラビュク:3、(79)キリス:2、(80)オスマニイェ:4、(81)デュズジェ:3


■ラジオやテレビでの政見演説

選挙に参加する政党のラジオやテレビを通しての政見演説が7月15日から始まる。その期間は、7月21日18:00に終了する。

与党公正発展党(AKP)には合計50分、主要な野党の共和人民党(CHP)には合計40分の政見放送時間が与えられる。選挙に参加する他の政党、啓発トルコ党(ATP)、独立トルコ党(BTP)、至福党(SP)、労働者党(İP)、国民発展党、自由団結党(ÖDP)、青年党(GP)、民主党(DP)、自由民主党(LDP)、民族主義者行動党(MHP)、労働党(EMEP)、トルコ共産党(TKP)には、合計20分ずつ与えられる。


■投票所入場整理券の配布

5月30日に始まった、有権者への投票所入場整理券の配布は、7月12日木曜日に完了する予定。

国民の手元に届かなかった投票所入場整理券は、投票日に本人が申し出れば受け取れるように投票所の代表責任者に預けられる。

名簿に名前があるが投票所入場整理券が手元にない有権者については、身分証明書(トルコ国民IDカード、公的機関または公的経済機関から発行された公印が入っているIDカード、パスポート、免許証、婚姻手帳)の提示で投票することができる。

有権者は、高等選挙委員会(YSK)のインターネットサイト www.ysk.gov.tr から自分の投票所を調べることができる。


■投票日

有権者は、指定された投票所でしか投票することができない。

高等選挙委員会から特定の指示が無い限り、8:00~17:00まで投票することができる。しかし、17:00あるいは高等選挙委員会によって定められた終了時間になって投票所に並んでいる人がいれば、投票所の責任者が、数を数えた後に順番に投票することを許可する。

刑務所、拘置所では投票時間は8:00に開始し、高等選挙委員会から特定の指示が無い限り、17:00に終了する。

■指をインクで染める

投票が終わり、有権者のサインも終了したら、有権者の左手の人差し指の爪と皮膚の繋がっているところが落ちないインクで染められる。

視覚障害者、身体に不随箇所のある人、手が無い人のように身体障害者であることが明らかな場合には、同投票所で投票する権利を有し、投票所の近くにいる親戚の誰かに、また親戚がいなければ周りの誰かの介助で、投票することができる。

妊娠中の女性、病人、身体障害者は、並ばずに投票することができる。


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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:11239 )