■　ハマースへの対抗とアッバース大統領支援のため、パレスチナ・イスラエル・ヨルダン・エジプトがシャルム・アル＝シャイフで首脳会談
■　ダフラーン氏、ガザ地区の異常事態に対処する決定を約束
■　エジプトのムスリム同胞団はハマース非難を拒否

2007年06月22日付クドゥス・アラビー紙（イギリス）HP１面

【ラーマッラー、ガザ、ナザレ：本紙ズハイル・アンドラウス、ワリード・アワド、アシュラフ・アル＝ハウル記者】

　パレスチナのマフムード・アッバース大統領とイスラエルのエフード・オルメルト首相は昨日木曜日、イスラーム主義勢力によるガザ地区の武力制圧を受けて、双方がガザ地区に関して共通の立場をとるため、二ヶ月ぶりに会談を行うことで合意した。政府高官らは、西欧諸国が支持しているマフムード・アッバース大統領とイスラエルのエフード・オルメルト首相が、月曜日に紅海沿岸部に位置するエジプトのシャルム・アル＝シャイフの保養地で会談を行う、と語った。現地では日曜日、四者首脳会談の前にエジプトのホスニー・ムバーラク大統領とヨルダンのアブドゥッラー2世国王がアッバース大統領と会合を行う予定である。

　インターネット上のイディオット・アハロノート紙のホームページによれば、オルメルト首相の側近は、「オルメルト首相がアメリカ訪問から帰国するとともに首脳会談開催のため四者間で迅速な連絡が開始された」と述べた。あるイスラエル政府高官によれば、首脳会談はパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領と非常事態内閣のサラ－ム・ファイヤード首相の支援を目的としているとのことである。またイスラエル政府高官は、四者会談の開催を提唱したのはムバーラク大統領であり、同大統領がイスラエル政府の合意を求めたと強調した。

　パレスチナ解放機構（PLO）中央評議会のメンバーらは木曜日、ハマース系の［内務省］執行部隊やファタハ系のアクサー殉教者軍団など、すべての民兵組織の解体を呼びかけた。

　ヨルダン川西岸地区の中央評議会から発表されたこの決定は、おそらくロードマップの枠組みにおいて民兵組織の武装解除を求めるアメリカとイスラエルの要求に従ったものである。どのようにこの決定を実行するかは明らかにされなかった。

（後略）

Tweet

現地の新聞はこちら

　同じジャンルの記事を見る

（ 翻訳者:工藤章 ）
（ 記事ID:11262 )