トルコ国軍(TSK)は、テロとの闘いにおいて“継続性”のために戦略を変え、プロフェッショナル化の方向で最大の措置を講じる。来年以降特殊部隊に予備役の士官、下士官、一般兵卒を採用しないことになる。
トルコ国軍(TSK)は テロとの闘いにおいて改革の性質を帯びる決定を採用し、特殊部隊に士官、下士官、特務軍曹のみから構成される職業軍人が任務に就くことを自ら決定した。
陸軍司令部イルケル・バシュブー将軍は、現在の6特殊部隊をすべてプロフェッショナル化すること、この部隊で2008年3月以降予備役の士官が、また2009年末以降下士官と一般兵卒が任務に就かないことを明らかにした。バシュブー将軍は、大きな「戦略上の」変更を帯びるこの決定の採用に際し、「テロとの闘いにおいて継続性の確保が影響した」と述べた。
参謀本部総長ヤシャル・ブュユクアヌト将軍とバシュブー陸軍司令官は、エーゲ方面軍司令官シュクリュ・サルシュルック将軍と教育原理(EDOK)司令部オルハン・ヨネイ将軍と共にウスパルタの軍本部で行った記者会見で、テロとの闘いについて重要発表を行った。
■ 新構想の中身
バシュブー将軍は、テロとの闘いでの損害はことの性質上生じるものであり、トルコ国軍が「この損害を最大どこまで減らせるのか」という問いについて熟慮したことを明らかにした。同将軍は、南東部において続く国内の安全保障上の行動に参加する部隊とその優先配備を重視し、新構想の中身を次のように列挙した。
1. すべて専門家から構成される特別軍司令部(の編成)
2. 憲兵特別軍事行動大隊(の編成)
3. 5部隊は陸軍司令部に属し、1部隊は憲兵軍司令部に属す特殊部隊大隊
4. 常駐で地域を統御する国内安全保障大隊(の編成)
5. 支援体制(の構築)
■ 2008年新しく行われること
バシュブー将軍は、クルド労働者党(PKK)戦闘員の居場所を捜査し、影響力を失わせる任を負う特殊部隊において、2008年3月以降予備役の士官を任用しないこと、また同時に2009年末までに下士官と一般兵卒の任用を終らせることを述べた。また「トルコ国軍兵卒の祖国愛や勇敢さには少しの疑いもないが、テロとの闘いで継続性(確保)のためにこの決定が採用された」と強調した。
入手した情報によると、この決定の中で、(ウスパルタ県所在の)エイルディル山岳・特殊部隊学校司令部の司令レベルは、高等軍事評議会の後、准将から少将に高められる予定である。山岳特殊部隊学校に属し、一般兵卒と下仕官が教育を受ける特殊連隊は「国内安全保障学校」として編成されるだろう。国内安全保障大隊で任務を就く一般兵卒や下仕官はこの学校で教育される。国内安全保障大隊は、特殊部隊にくらべによりリスクの小さい任務を行う。
特殊部隊で任務に就くすべてのプロの人員は、エイルディル山岳・特殊部隊学校で教育を受ける。テロとの闘いを担当する6つの特殊部隊の各々が約1500人で編成される。
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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:11267 )