エジプト、施術中の少女の死を契機に女子割礼の厳罰化へ
2007年06月29日付 Al-Ahram 紙

■ スザンヌ・ムバーラク大統領夫人、緊急集会で女子割礼を罰する法律と、女子をその危険から守るための国民的な運動の必要性を訴え

2007年06月29日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 エジプトのスザンヌ・ムバーラク大統領夫人はいかなる例外をも認めずに女子割礼を処罰する法律の必要性を明言したが、これはいくつかの例外が規定されていた1996年公布の保健・住民省決定を修正する発言である。

 さらにスザンヌ夫人は、次段階での運動は「終わりの始まり」をスローガンに掲げ、この現象を根絶すべく、関係各方面がこのスローガンを現実化する努力をしていくのだと指摘、「女子にたいするもっとも激しい暴力の一現象に数えられる女子割礼の犠牲となったブドゥールさんの死は、このおぞましい行為による少女たちの苦しみの終わりの始まりなのです」と語った。

 この発言は、あらゆるエジプト人少女をこの悪弊から保護するために実地で活動する様々な方面を網羅した、国民的で組織的な運動の指針となるような早急かつ断固たる決定を下そうと、スザンヌ夫人自らがイニシアチブをとって開催された緊急集会においてなされたものである。

 この集会では保健相宛てと医師組合長宛てに、女子割礼は犯罪であることを確認し、女子割礼を行った者はすべて法的責任を問われるという、二つの決議が発表された。このほかに、エジプト全土を管轄するムフティーにより、このおぞましい行為を禁忌〔ハラーム〕であるとみなすファトワー〔イスラーム法上の見解〕が公布された。

(後略)

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:11274 )