公正発展党の協議事項は「大統領選挙」
2007年06月30日付 Milliyet 紙

(目下の)協議事項は総選挙だ。しかし、公正発展党の執行部は全ての発言において大統領選挙に関して必ず言及している

 7月22日の総選挙まで残り僅かとなった一方、公正発展党の重要な議題の一つは「大統領選挙」である。首相レジェプ・タイイプ・エルドアンは、選挙集会で行う演説の全てにおいて大統領選挙について言及する一方、国会議長ビュレント・アルンチの、大統領候補を辞退せざるを得なかった外相アブドッゥラーフ・ギュルに関係する発言が興味を引いた。
 党執行部においては、ギュルが再び大統領候補となることに関して「より慎重なアプローチ」が示されたことが見られる一方、アルンチの発言は選挙キャンペーン期間中に議論が生じるであろうことを明らかにした。
 最近の全ての発言において大統領の選出を「熱い」ままにしておくことを選択したエルドアン首相は6月24日にディヤルバクル市において「大統領選挙から逃げなかった、ドアは掴んでいた。国会議員ギュルに投票することが出来た。憲法裁判所に行った。ここに逃げるべき穴を私達は残さない。」と述べた。
 同じ集会においてギュルも「トルコにふさわしい、憲法の条項はこれより前に3人の大統領を選出する時どのように適用されようとも同様に適用されていた。しかし、チャンカヤ(の大統領官邸)が国民に開かれることを恐れる人々は狼狽した。民主主義は彼らの利益に適合した時現れるのだ」と述べた。
 エルドアンは4日前にアクサライでの集会から戻る時、機内において「大統領選挙については、総選挙の後に話すことが重要だ。何故なら(当選する)議員数は私達には分からない。ここでは、我が兄弟アブドッゥラー・ギュルの意志が非常に重要で、更には判断する際の規準となるだろう」という説明をした。

■ 今日から明日へ
アルンチはというと、6月27日にCNNトルコにて、公正発展党で生じうる議論に関
する発言をした。「今日から明日には、誰も(大統領)候補ではない」と述べたアルンチは、以下のような言葉を続けた:
「人生の普通の流れにおいて今日からこの大統領候補が3ヶ月後、6ヶ月後に続くことは政治的に正しいことではない。アブドゥッラー・ギュルは私の心の大統領候補だ。「私の候補者は引き続き変わらない」というのは間違いだ。これについては私自身、ギュル氏、エルドアン氏のために言うべきではない。私自身も「候補者であり、候補者ではない」と言っている。」
 エルドアン首相が、6月28日チョルムでの集会で発言したところには、協議事項はやはり大統領選挙だった。現大統領アフメト・ネジュデト・セゼルが330票で選出されたことを、ギュルはというと357票を獲得していたことを思い出させたエルドアンは、「今、私は問いたい、357と330、どちらが多いか」と述べる一方、同日トカトにおいてはこの件に関して以下述べた:
「我々は政治において、もしくは法の内部において、全く同じ数式であるように、2の2倍は4であると考えていた。しかし、5もありえるようだ。来る道々私は見た、「400」とあなたはおっしゃった。これに我々が与える最大の答えはこれになる」

■答えは広場で
 ギュルは昨日CNNトルコにおいて、大統領(選挙)の過程にいた当事者達が人々に影響を与えたことを弁護した。「この件に関して広場にいた全ての民衆が爆発する」と述べたギュルは、アルンチが「私は今日から明日に至るまで(大統領の)候補者であると言うことは正しくない」と発言したことを思い出させることに関しても、「発言にも適切な部分がある。広場にいる人々は多くの答えを出している。その時、広場を見ることが必要だ」という返答をした。ギュルは、エルドアンが「ギュルの意志が判断する上での基準となるだろう」という発言に関しても「皆と共に、私の友人達と話す」という解釈を行った。憲法裁判所が、国会において(大統領選出には)367人の国会議員の出席が必要であるという決定を批判したギュルは、発言を以下のように続けた:
「憲法裁判所は上院議会のように振る舞い始めた。行政機関はトルコ大国民議会である。裁判をも政治的観点から行うことを明白にするのであれば、我々は、主権は国について述べよう。」
 タクヴィムにおいても声明を出したギュルは、「あなたが大統領候補であることは変わらないのか?」との問いに対し、「私は(投票が)3度目になった場合、候補者であることを辞退すると説明した。」との返事をした。

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( 翻訳者:関口陽子 )
( 記事ID:11282 )