■ ハマース会派のバルダウィール報道官:「エジプトはパレスチナ問題の安全弁」
■ ハニーヤ前首相:「パレスチナ人同士の話し合いを求めるムバーラク大統領の呼びかけは危機の複雑さへの認識から出てきたもので、我々はそれを歓迎する」
2007年06月27日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ:アシュラフ・アブルハウル】
一昨晩にシャルム・アル=シャイフで開催された四者会談(米・国連・EU・露)でホスニー・ムバーラク大統領が発表したエジプトの立場への賛同と感謝の意とを、ハマースが表明した。解任されたパレスチナのイスマーイール・ハニーヤ前首相は、パレスチナ人同士の話し合いを求めるムバーラク大統領の呼びかけを歓迎し、「我々はムバーラク大統領の話し合いへの呼びかけを歓迎し、評価する。そしてこの呼びかけは、話し合いなしでは解決策が見つからない、現在の複雑化した問題の性質への認識と評価から出てきたものであると考える」と述べた。
一方、パレスチナ議会内のハマース会派の報道官であるサラーフ・バルダウィール氏は、「パレスチナ人の団結を案じ、その公正な解決を擁護する最大の友邦としてのエジプトの歴史に根を下ろしたムバーラク大統領の揺ぎ無い立場」への評価を表明した。またバルダウィール氏は、ムバーラク大統領の立場はエジプトの公式な立場の表れであるとみなしつつ、「エジプトがパレスチナのいずれかの側だけに肩入れすることを予想していた人々もしるが、これまでもパレスチナ問題の安全弁であり続けた偉大なるエジプトが、パレスチナ人の分裂にも、ガザ地区の切り離しにも同意するはずがない」と指摘した。
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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:11292 )