エルバカン元首相の発言:公正発展党への投票は、地獄行きの切符を手にするようなもの
2007年07月02日付 Milliyet 紙

(解党させられた福祉党の党首であった)ネジメッティン・エルバカン元首相は、「以前の選挙ではさらに良い方向に向けるか、さらにまずい方向に向けるかという選挙だった。この選挙は、存亡をかけた選挙である」と語った。

エルバカン氏は、フラッシュテレビの選挙クラブという番組に出演し、質問に答え、次のような自説を唱えた。

「1990年代に20世紀の十字軍戦役が開始され、もはや左右の価値はなくなり、『国民の視座の持ち主』か、民族主義的帝国主義の協力者か、という区分が重要となった。」

7月22日の選挙に関しては「偶然に起こったもの」ではないとし、「以前の選挙ではさらに良い方向に向けるか、さらにまずい方向に向けるかという選挙だった。この選挙は、存亡をかけた選挙である」と語った。

エルバカン元首相は、「アメリカは(1997年)の2月28日過程で影響力を行使した」とし、次のような見解を口にした。
「1月25日にアメリカで会議が実施された。『福祉党・正道党連立政権を政権から降ろすにとどまらず、分離し、若い知性の持ち主を利用せねばならない』とアメリカは述べた。アメリカの計画はこうだった。我々にはこの計画…。我が党の若い世代をこうして引き離し、いま崖から転げ落ちている。」

連立政権時代、連立相手の正道党タンス・チルレル党首が自身に会い、「浄化し、選挙まで3ヶ月間彼女自身が首相を務める」と語ったとし、以下のように述べた。「291名の署名を集め、大統領のスレイマン・デミレルに提出し、『3ヶ月で選挙に向かい、その間チルレルが首相を務めます』と述べたが、大統領は(祖国党の)メスト・ユルマズを首相とした。」

「まず最初に裏で(外国勢力に)協力する者どもを政権にもたらした、祖国党を、ほかあれやこれやと。連中はトルコで基盤を築いた、協力する政党を介して。その後、今回公正発展党を強力な支援で政権に着けた。公正発展党の与り知るところではなく、連中が着けたのだ。公正発展党とは何か知っていますか。それ以前に築かれた蛇口の口なのだ。連中が命令し、蛇口を開けるのだ。」

■ ずっと説いたが、理解しなかった

エルバカン氏は、「福祉党から離れた者は、『我々をつくったのは先生です、だから二方面からつとめています。我々組織の目的は先生を大統領にすることです』と述べた」と主張し、「国民は一度は騙されるが、二度はない、今去っていった者(公正発展党)は同じことをしているが、うまくいくまい」と語った。

同氏は、公正発展党に向けて次のように強く語った。

「あの資金を少し利用してみよう、述べた、公正発展党所属の我が学び子らは…。彼らはつまりよく学ばず去っていった者どもなのだ。30年にわたって彼らに説いてきたが、理解できず、その逆のことを現在しているのだ、議席に執心するばかりに。

公正発展党は政権に着くやいなや我が国の運営を国際通貨基金に委ねた。その組織は何を行ったか、すぐさま新たな国家を設けた、上部組織として。この組織に政府は介入できない。国際通貨基金は、国家の中に国家を設けたのだ。」

エルバカン氏は、最大の損害が同政権の時期になされ、「経済的破壊、精神的損害、外交上の災禍」を経験した、と主張した。

■ 左も右もなくなった

エルバカン氏は、帝国主義者がトルコを乗っ取ろうとしたこと、このため7月22日の選挙が(第一次世界大戦時の)チャナッカレでの戦闘よりも重要と説き、以下のように語った。

「選挙で自殺行為をするな。公正発展党、共和人民党に投票することは、自らを刃物で傷つけるようなものだ。公正発展党への投票は、地獄行きの切符を手にするようなものだ。皆さんは、前回の選挙で投票所に赴き、公正発展党に投票なさった。なさったことは何なのか。背中に管をつけた。管を公正発展党に渡した。同党は(それを)不労所得者どもに手渡したのだ。

右も左もなくなった。(外国勢力との)協力者か、国民の視座の持ち主なのか(ということになった)。前回の選挙で手にした切符で自身でここにいらっしゃった。「やめろ」と言ったのに、この切符を手にし、集中治療室に入られた。今後、どうされます。国民の視座以外の選択肢はありません。」

同氏は、大統領選挙に関連して「身をくねらせている状況ではありません、地中のミミズのように。大統領を選出できず、アブドゥッラー・ギュルを大統領にできなかった。国民に選ばせようとしたが、それもできなかった」と述べた。

また今日、600万人の失業者、1500万人のひもじき者、5000万人の貧者でトルコは悲惨な状況であるとし、「国際通貨基金は騎手であり、公正発展党は競馬の宣伝者である」と語った。

「大国民議会のビュレント・アルンチ議長は、公正発展党の中で異なる路線を描いており、国民の視座に近いのか否か」との問いに、「彼に扉は開かれている」と返答した。

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( 翻訳者:清水保尚 )
( 記事ID:11298 )