■ サウジ国王、エジプトの後ヨルダンを訪問
■ 「レバノン人にとって対話は避けられない」
2007年06月28日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
エジプトとヨルダンのそれぞれで昨日協議を行ったサウジアラビア国王アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズは、レバノンの諸勢力に会合と対話を呼びかけ、エジプト政府とサウジ政府は、レバノンとパレスチナの問題に関して話し合いを開始するための「政治的協議の体制」について合意した。
■ 歴史的歓迎
サウジ国王の到着に際してヨルダンの首都アンマンのマルカ空港では、近年例のない歴史的な、国民も参加しての公式の歓迎がなされた。ヨルダン国王アブドゥッラー2世は、ハーシム王家の人々やマアルーフ・アル=バヒート首相、ザイド・アル=リファーイー上院議長、アブドゥルハーディー・アル=マジャーリー下院議長、ムハンマド・サーミド・アル=ラッカード司法評議会議長、その他の高官らの先頭に立ってサウジ国王を歓迎した。
両国王のパレードがバスマーン宮殿まで続く道に沿って数万人のヨルダン人が集まり、道に沿って立てられた毛皮のテントや大テントにはヨルダンとサウジアラビアの国旗および両国王の肖像が飾られ、歓迎の言葉を記した横断幕が掲げられ、民衆の舞踊団が民俗舞踊を披露し、偉大な客に歓迎の意を表するためパレードの行列の前で数十頭のラクダが屠られた。
パレードの先頭には国民的行事においてハーシム家が使用する「赤いパレード」の車両が進み、騎馬の一隊がヨルダンとサウジの国旗を揚げてそれに随行した。
昨日アンマンで両国王の協議が行われた後にヨルダン王宮が発表した声明によれば両国王は、パレスチナ側が和平プロセスにおいて実行力のある強力なパートナーたりえるために、自治政府およびマフムード・アッバース大統領に代表されるパレスチナの正統な体制を支持すると強調した。また声明は、パレスチナ自治区とくにガザ地区においては人道状況が悪化し、公共サービス機関の機能が後退しており、ガザ地区住民の苦難を取り除き生活環境を改善するための努力が必要だと述べている。
また、両首脳は二者会談を開き、中東地域の最近の情勢と、地域に平和と安定をもたらす努力について話し合い、さまざまの分野で両国間の協力関係を活性化するための体制について協議を行った。また両首脳は、両国の共通の利益を実現し、アラブ諸国の団結と連帯を強化して、中東地域が直面している困難で微妙な課題や現状に取り組むため、相互の協議と調整を活性化してゆくことに努めるとの共通の意向を表明した。
(後略)
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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:11314 )