ニワトリ18,000羽、シャフリヤール村で処分へ:《疑わしい》病気への感染が理由
2007年07月05日付 Sharq 紙

【社会部】〔テヘラン州キャラジ近郊の〕シャフリヤール村郊外のある養鶏所のニワトリ18,000羽が、《疑わしい》病気に感染したとの理由で処分される予定だ。

 この養鶏所は3日前から、シャフリヤール村の家畜衛生保健局の職員らの検疫を受け、ニワトリの出入りが全面的に禁止されている。この養鶏所のオーナーであるハニーフ・シャーテルプールさんは本紙との会見で、自身の養鶏所で高病原性鳥インフルエンザにかかっているニワトリは一羽もいないと断言し、病気のニワトリは、ガンボロ病(伝染性ファブリキウス嚢病)にかかっているのだと訴えた。

 シャーテルプールさんは「この3日間の養鶏所の被害はひどいものです。平均すると1日で900羽から1000羽が死んでしまいました。そこで、いつも一緒に仕事をしている獣医クリニックの試験場に病気のサンプルを送ったら、そこの獣医たちはニワトリの病気はガンボロ病だと言ってました。でも、昨日から今日にかけて、〔病気も終息して〕被害は30羽だけになりました。暑さやニワトリの群れの密集具合、寿命を考えたら、これくらい普通のことですよ」と述べる。

 シャーテルプールさんはさらに、次のように不満を漏らしている。「でも、家畜衛生保健局の職員たちは、僕らの話を全然聞いてくれない。民間の試験場の試験結果など受け入れられない、って言うんだ。でもね、この試験場の医師たちは医師会に登録しているきちんとした先生方ですよ。もし家畜衛生保健局がこういった民間の試験場のいうことなど認められないって言うんだったら、僕らが民間試験場などに頼るようなことがないよう、なぜそれらを閉鎖しないんだ?」。

 シャーテルプールさんの話によると、養鶏所のニワトリ18,000羽が処分された場合、5億リヤール(約650万円)の資本が無駄になってしまうという。

 シャーテルプールさんは、「このニワトリには保険がきかないのか」という質問には、次のように答えている。「保険は48日のニワトリの損害には支払われるけれど、僕らのニワトリは51日だから適用されないんだよ。しかも僕らは、保険局の監査官に養鶏所に視察に来てくれって頼んだんだけど、ガソリンの配給がないから来れない、なんてこと言うんだ」。

 〔シャフリヤール村と同じ県の〕ロバート・キャリーム村の政治担当副村長は本紙の取材に対し、〔近隣の村で行われる〕このニワトリの大量処分については何も知らないと述べ、回答を家畜衛生保健局の責任者に委ねた。これまでのところ、家畜衛生保健局の当局者に取材をすることはできていない。

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( 翻訳者:渡井さぎり )
( 記事ID:11329 )