イタリアのケーキの上に、トルコ産サクランボ
2007年07月06日付 Zaman 紙

世界のサクランボ生産の約20%をトルコが担っている。白サクランボ(註:佐藤錦やレーニア種よりもっと赤みの少ないもの)はといえば、90%がコンヤのエレリ郡で生産されている。そこで世界で最も高品質な白サクランボの産地として名高いエレリ郡に、イタリア企業が3つの大規模サクランボ加工工場を建設した。

エレリ郡農業組合理事のオズカン・オズギュヴェン氏は,トルコで年間8000から10000トンの白サクランボが生産され、主な輸出国はイタリア、フランス、カナダそして日本であると述べた。「特にイタリア人は白サクランボをとても好むのです。このためエレリにイタリアとの共同出資の工場があります。そこではサクランボの種や小枝をとって、瓶詰めにして出荷しています。エレリで生産されるサクランボは、ほとんど全部、彼らが買い取ってくれているといえるでしょう。引き続き新しいサクランボ農園をいくつか造園中です。工場で加工されるサクランボは、イタリアで数多くの様々な種類のケーキに使用されます。」とも付け加えた。エレリ郡のサクランボ栽培面積は50000デカル(5000ヘクタール)に及ぶ。2006年にはサクランボ生産により、エレリ郡は1000万新トルコリラ(約9億8千万円)の収入があったとするオズギュベン氏は、今年も8000から10000トンの収穫が期待されると語った。加工され輸出される白サクランボは、ケーキ、パイ、ジュースなどの製造業界で用いられるとともに、近年はサクランボコンポストも作られる。また小粒のサクランボは化粧品業界でも利用されている。エレリ市のアフメト・オズドーアン市長はサクランボとこの地方の特徴を次のように述べた。「味、実のしまり具合、そして香りにおいて、これ以上のものはありません。これはひとえにエレリ郡の標高が高く、相対的に湿度が低いおかげであり、またサクランボ生産に用いられる水がイウリズ水源の水だからなのです。」

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( 翻訳者:石丸由美 )
( 記事ID:11336 )