憲法裁判所の判断に海外メディア、「意外な結末」と報道
2007年07月07日付 Zaman 紙
大統領公選制を含めた憲法改正は無効だとする訴えを、憲法裁判所が棄却したことは海外メディアを当惑させた。「意外な結末」とコメントした海外メディアは、憲法裁判所がセゼル大統領と公正発展党(AKP)の争いにピリオドを打ったと述べた。
ルモンド紙(フランス):トルコで、背後に世俗主義を抱えた政治闘争が発生している。憲法裁判所の『意外な』決定は、4月からこれまでセゼル大統領とエルドアン首相のAKPとの対立をもたらしていた政治闘争にピリオドを打った。
エル・パイス紙 (スペイン):意外な結末は選挙キャンペーンが佳境に入った期間にふさわしいものであった。裁判所の最終的な決定はAKPを喜ばせた。しかしトルコ人が選挙で次期大統領を選出するかどうかは明らかではない。
フィナンシャル・タイムズ紙 (イギリス): 決定は政府に支持を与えた。裁判所はこの決定で国民投票に道を開いた。しかし大統領を国民がいつ選ぶかについては不明である。
BBC (イギリス): 決定は大統領と野党のCHP(共和人民党)にとって災難であった。セゼル大統領もCHPも憲法裁判所に無効の訴えを行っていた。しかし結末は意外であった。
アル・ジャズィーラ(カタール): 憲法裁判所は意外な形で、大統領を国会ではなく国民が選ぶための国民投票にという政府の計画を支持する決定を採択した。決定はエルドアン首相支持の意味を持つ。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:11338 )