イギリス警察、グラスゴー近郊で不審な車を発見、爆破
2007年07月02日付 Al-Nahar 紙

■ イギリス国内で逮捕、家宅捜索
■ ブラウン首相「アル=カーイダ」の関与を示唆

2007年07月02日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 ロンドンとグラスゴー空港で金曜と土曜に起きた3つの攻撃未遂事件に関する捜査は「極めて迅速に」行われているとロンドン警視庁テロリスト対策本部のピーター・クラーク部長が発表するなか、ロンドン警視庁は昨日、グラスゴー近郊のペイズリーの病院の付近で不審な乗用車を爆破した。同病院では、グラスゴー空港に対する乗用車による攻撃未遂事件の実行者のひとりが治療を受けている。またグラスゴー市近郊やイギリス中部では複数の建物に対して家宅捜索が行われ、リヴァプールでは5人目の容疑者が逮捕された。

 また警視庁の報道官は、アレキサンドラ病院の車庫に止めてあった乗用車は、炎上した乗用車がグラスゴー空港のターミナルに突入した土曜日の攻撃未遂と関連があると見られると述べ、車内に爆発物が存在する証拠は「今のところない」と明かした。

 土曜日の事件で乗用車に乗っていた2人の男のうちの1人は重度のやけどを負い、重症のままアレキサンドラ病院に搬送された。目撃者の証言によれば、この容疑者は自分の体にガソリンをまきかけていたという。

 報道官は「予防的な措置として、人々の安全を確保するため現場は封鎖され、警察の管理の下で乗用車は爆破された」と述べた。

 アレキサンドラ病院に搬送された容疑者の体に付けられていた「不審な装置」が発見された後、土曜日には同病院から部分的に退去が行われた。

 しかし警察は昨日、専門家による検証の後、容疑者が付けていたのは爆弾を仕掛けたベルトだったという情報については否定した。

 目撃者らによれば、逮捕された2人の男はインド系かパキスタン系であるという。またイギリス人のジョン・スミッソンによれば、乗用車を運転し、重度のやけどを負った方の容疑者は警察に逮捕される前、「神よ、神よ」と叫んでいたという。

 また警察は、土曜から日曜にかけての夜、イギリス北西部で容疑者2人を逮捕した。

(後略)

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( 翻訳者:鳥居洋介 )
( 記事ID:11346 )