■ ライス長官、セニョーラ首相とレバノンの改革やと過激主義との闘いについて協議へ
2007年06月23日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
米国務省のショーン・マコーマック報道官は、コンドリーザ・ライス国務省長官が今日、フランスのベルナール・クシュネル外相が呼びかけたスーダンのダルフール地方問題に関する国際会議に参加するためパリに向かうことを明らかにした。
パリに滞在中、ライス長官は月曜日にレバノンのフアード・アル=セニョーラ首相と会談する予定とのことである。マコーマック報道官によると、セニョーラ首相はたまたまパリに滞在中で、予め予定が組まれていたわけではないという。
またマコーマック報道官は、「セニョーラ首相とライス長官の会談はライス長官にとって、レバノンの政治・経済改革の状況と、過激派と暴力に対する闘いについて話し合うよい機会である。レバノン軍はナフル・アル=バーリド難民キャンプでのアル=カーイダに近いテロ組織に対する軍事作戦が終結し、この組織の活動を停止させることに成功したという情報がある。この領域における闘いはこれからも続くだろうと私は思う。また、セニョーラ首相とライス長官は、(ラフィーク・アル=ハリーリー元レバノン首相暗殺事件に関与した者を裁くための特別)法廷について、法廷の立ち上げ作業の進展について、また地域の全体的な状況について協議するだろう」と述べた。
報道陣から、ライス長官とクシュネル仏外相とセニョーラ首相は次期レバノン大統領の人選について決定しようとしている、と一部のメディアで意見が一致していることを指摘されるとマコーマック報道官は、「レバノン大統領の選出については我々の関与するところではないし、フランス政府の関与するところでもない。レバノンを率いる人物の決定は、レバノン国民とレバノンの政治体制の問題なのだ」と答えた。
またシリアによるレバノン国境封鎖について質問されると、「それについてはコメントすることはできないが、シリアはレバノンの政治状況に対して影響を及ぼすために以前にもこの方法を用いている」と答えた。
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:11347 )