■ BBCのアラン・ジョンストン記者が解放される
■ ガザで拘束されてから14週間
2007年07月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ‐アシュラフ・アブルホウル、レバノン‐アブドゥッラフマーン・アル=サイイド】
昨日、イギリスのBBC放送局のアラン・ジョンストン記者が、同氏を3月12日に拘束した武装集団「イスラーム軍」とハマースとの間で合意が成立した後、解放された。ジョンストン記者は拘束期間について詳しく述べ、最悪の14週間と表現し、「まるで世界から遠く離れ生き埋めされているように感じた。時には極度の恐怖も感じた」と語った。
ジョンストン記者によると、誘拐犯たちに殴られたのは真夜中に解放される途中でのことだけで、彼らは同記者を密室に入れ、三ヶ月間太陽の光を目にすることもなかったという。彼は顔色が悪く、体重が減り、いまだにショックを受けているように見えた。
ジョンストン記者は解任されたパレスチナのイスマーイール・ハニーヤ前首相の自宅に到着し、首相のオフィスで行われた記者会見が終わる前に、パレスチナ国旗とアクサー・モスクの彫刻のある箱を贈呈され、国旗を首に巻いた。
パレスチナ大統領顧問のヤースィル・アブドゥラッボは、世界の世論に向けたイメージアップにこの事件を利用したとして、ハマースを非難した。パレスチナ大統領マフムード・アッバースはジョンストン記者の解放を歓迎し、拘束は平和と安定を求めるパレスチナ民衆の闘争の合法性を損ねた、と強調した。
ロンドンでは昨日、ゴードン・ブラウン首相がジョンストン記者の解放を歓迎し、デビッド・ミリバンド外相は「イギリス記者の拘束を非難したパレスチナ大統領の役割を評価する」と言った。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:11350 )