■ムバーラク大統領、明日のアクラ・サミットにてアフリカの諸紛争に対するエジプトの見解を提起
■各国首脳、AU移行政府の組織と民主化について協議
2007年06月30日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
明日、ガーナの首都アクラでアフリカ連盟(AU)の第9回首脳会議が開幕する。首脳会議にはムバーラク大統領とアフリカの53か国の首脳や外相、高官にくわえ、アラブ連盟と国連の代表やその他の国際監視員らが出席する。
開会式後の第一セッションでムバーラク大統領は、アフリカ合衆国設立に向けた移行段階としてAU政府を樹立する提案の議論を中心に、エジプトの見解を述べる予定。
ムバーラク大統領のスピーチはアフリカ大陸が抱える問題全般と、現在18に達する内戦や複数のアフリカ諸国間の戦闘が起きている中で、そうした紛争や緊張状態の争点への対処法、特にスーダンのダルフール地方、ソマリア、アフリカ大湖沼地域の問題に重点が置かれると見られる。
今回の首脳会議は、AU政府をめぐる協議と9つの議題の討議を旗印に開催される。中でも重要なのが、AUの効力を増すための各機構の発展、子どもの問題、人権、民主化、正しい統治のあり方であり、さらにソマリア、ダルフール、民主コンゴ、アフリカ大湖沼地域や中東、パレスチナのホットな問題が取り上げられる。
また、サイフッラー・ナスィール在ガーナ・エジプト大使が述べたところによると、AU代表部の委員長と10人の委員、アフリカ人権委員会の委員の選出が行われるほか、第11回AU外相会議の決議や宣言の承認、次期のAU議長国と開催地の決定、さらには国連改革に関する十人委員会の報告書とアフリカ賢人会議の報告書についても討議されるという。
また明日アクラではアフリカ史上初となるアフリカ各国首脳とアフリカのジャーナリズム界の代表者たちとの直接討論会が行われる。首脳会談の傍ら行われるこの討論会は、政府と広報・報道関係者との関係を強化することを目的としている。
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:11358 )